医療関係者による「新型コロナウイルス感染症に関する専門家有志の会」が、note記事「全世代のみなさまに いま、拡散してほしいこと」を公開しました。「うちで過ごそう」「感染時に備えよう」「戦う相手は人でなくウイルス」を標語に、基本的な対策を呼びかけています。
同団体には、国際感染症研究所や日本医師会、大学医学部などの専門家が参加。「コロナと闘うための知恵をみなさまに直接お伝えし、連帯を強めたい」との考えで、noteとTwitterで情報発信を始めています。
標語の1つ目「うちで過ごそう」では、「今大事なのは『密集・密閉・密接の重なるところ』へ絶対に行かない」と、いわゆる「三密」をあらためて強調。「全世代のみなさまに、感染が拡大している地域であるかどうかや年齢に関わらず、できる限り在宅していただくように」「人と会う機会を8割減らすことを心がけて」とお願いしています。
2つ目の「感染時に備えよう」は、もしも体調を崩したときに「何をするべきなのか準備しておく」の意味。厚生労働省サイトの「相談・受診の目安」を参考のうえ、近くの帰国者・接触者相談センター(新型コロナ受診相談窓口)へ相談するよう促しています。
加えて、感染しているかもしれないと診断されたケースをイメージし、心の準備をするのも大切だとコメント。感染の可能性があった場合、感染経路を調べるために過去14日間の行動に関する調査へ協力することになるので、日記をつけるなどして、外出先や出会った人のことを記録しておくと良いとのことです。
最後の「戦う相手は人ではなくウイルス」は、「感染者やその近親者、医療従事者や保健所・行政の人を差別することなく、お互いをねぎらい、支え合いと感謝の声をかけあおう」といったメッセージ。「人同士のすれ違いや対立を避け、全世代のみなさまが連帯し、この困難から医療と医療従事者や行政を助けていく必要があります」と述べています。
最後は「コロナのことを意識して対策されている方には、既知の情報も多かったかと思います」としつつも、まだ情報が届いていない人などに向けて、あらためて呼びかけてほしいと願って記事は締めくくられました。同団体は今後も情報にアップデートがあり次第、noteで発信していくとのことです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 緊急事態宣言、7日にも発出へ 7都府県で1カ月目安に
安倍首相が会見で明らかに。 - 新型コロナウイルスに感染したら? 休業したら? 受け取れる可能性がある金額を試算する「手当・支援金シミュレータ」公開
収入や就業状況に応じた金額を試算してくれます。 - デニムの街が作る「デニムマスク」全国展開 「かっこいい」「すてきな取り組み」と注文殺到 岡山県総社市が障害者支援として
ジーンズ生産量日本一を誇る岡山県から。 - 保護者向け支援金、“風俗業従事者は不支給”見直しへ 一方で職業差別助長への謝罪なく
不支給要件の見直しが求められています。 - Appleがフェースシールドを開発、100万個を医療関係者に配布へ マスクも2000万枚調達
翌週以降も100万個ずつ配布予定。 - Google、新型コロナ流行から各国で「人の移動」がどれほど減ったのかを可視化 伊では職場への移動が63%減
日本では都市部で移動自粛が大きく進みました。