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21歳の大学生が聴覚障害者のコミュニケーションを助ける透明なマスクを開発し、無料で配布するためのクラウドファンディングを実施したところ、3387ドル(約37万円)の資金が集まっています。
「GoFundMe」でクラウドファンディングプロジェクトを立ち上げたアシュリー・ローレンスさんは、唇の周辺を透明に加工した布マスクを製造し、必要な人に無料で配布しています。マスクの一部が透明で口の動きがはっきりと見えるのは、聴覚障害者がコミュニケーションを取るのに苦労しないためです。アシュリーさんによると、一部に透明なパーツを使った紙マスクは販売されていますが、マスク品薄の影響を受けて満足に流通していません。
聴覚障害者は唇の動きやASL(アメリカ手話言語)によってコミュニケーションを取ります。ですが、通常のマスクでは口元がほとんど隠れて口の動きが見えないだけでなく、表情が分からず言葉の意味を理解しづらくなるといいます。
アシュリーさんはこのプロジェクトで集めた資金を材料と配送の費用に充てると説明。新型コロナウイルス感染拡大の騒動が落ち着いた後に資金が余っていた場合は、ろう者や難聴の家族を支援する非営利団体に寄付するとしています。
海外メディアからの取材に対してアシュリーさんは、たくさんの人が使い捨てマスクの代替品となるマスクを作る姿を見て「多くの見過ごされている人がいるように感じた」と語りました。「私たちは混乱の中にいて、考える余裕がありません。だからこそコミュニケーションをとる必要があると思いました」と、聴覚障害者の支援に至った理由を明かしています。
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