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セルフ式ガソリンスタンドの裏には「給油開始を許可する人」がいる(1/2 ページ)

深夜、給油が始まらないな〜ってことが時々ありますが、そのワケは……。

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 ガソリンスタンドには、店員さんが給油してくれて窓拭きなどのサービスもあるフルサービス型、そして自分で給油するセルフ型があります。

ガソリンスタンド セルフ 無人

 2014(平成26)年に経済産業省が実施した調査では、フルサービス型が2万3980店舗、セルフ型が9530店舗で3割超のガソリンスタンドがセルフ型。2020年現在はセルフ型の比率がもっと増えていると思います。セルフ型はフルサービス型と比べて少し安かったり、営業時間が長めの店舗が多かったり、「ボンネット開けていいですか?」から始まるセールスに時間を取られなかったりします。もちろんフルサービス型も手厚いサービスで楽&安心できます。

 さて、夜のドライブでセルフ型のガソリンスタンドに立ち寄り、こんな経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。

 「給油開始の操作をして、給油ノズルのトリガーを引いても全然始まらない」――。

 筆者はツーリング中の夜にガス欠寸前で、やっとこさ開いていたガソリンスタンドを見つけたのにこの状態になって冷や汗をかいたことが何度かあります。実はこれ、機械の故障などではありません。

ガソリンスタンド セルフ 無人
セルフ式ガソリンスタンドも完全無人ではありません

 ガソリンは危険物、それを数千リットルも保管するガソリンスタンドには厳格な安全管理が必須です。1998年の消防法改正までは、ガソリンスタンドで客が自分で給油することはできませんでした。一見誰もいない深夜のガソリンスタンドでも、営業中ならば必ず安全管理をする危険物取扱者が常駐しています。

 危険物取扱者は安全を管理し、単に監視カメラで見張っているだけではありません。給油を始めようとする客がいたら、毎回、安全状況を確認した上で手動で許可しています。ですので「あれ? 給油できないな」というときは、安全確認中か、うっかり見逃してしまった可能性大。だってにんげんだもの。おつかれさまです。いつもありがとうございます。

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