瓶の中でガンプラを組み立てる「ボトルガンプラ」に反響　驚異の作品に「正気の沙汰とは思えない」「神業」

ガンプラ好きほどわかるすごさ。

　瓶の中でガンプラを組み立てるボトルシップのガンプラ版「ボトルガンプラ」を作る人が現れ、Twitterで「すごすぎる」「正気の沙汰とは思えない」「神業」と話題になっています。写真を見た瞬間、言葉を失うヤバさ……！

　ウイスキーボトルなどの瓶の中に、完成したプラモデルが入っているという目を疑うような作品。プラモデルは1/144スケールの「ズゴック」「ガンダムエクシア」「ウイングガンダムゼロ」「シナンジュ」といったガンプラ（RGブランド）で、いずれも普通に組み立てても作り応えのあるものです。

　特に赤い色の“シャア専用ズゴック”は瓶の中にギュウギュウで入っており、こんなことが可能なのかと驚きます。ガンプラでボトルシップをやるという発想から、実際に作ってしまう技術まですごすぎる……！

「シャア専用ズゴック」のボトルガンプラ。よく見ると1/144のシャアの姿も

「ガンダムエクシア」。一体どうやって組み立てたんだ……

　作者は、ガンダムシリーズの中でも「新機動戦記ガンダムW」シリーズを愛しているという、りっしぃ（@rishima343）さん。模型歴は10年以上で、本業は「建築設備系の技術屋」。そのためほとんど週末の時間のみを使って製作しており、1つの“ボトルガンプラ”を作るのに延べ1カ月くらいはかかっているとのこと。

　ちなみに製作のきっかけは、左手をケガしたときに「右手だけでガンプラ出来ないかな？」と思い、作り始めたのが最初だそうです。

「ウイングガンダムゼロ」。足元は透明な樹脂で固定しているそうです

「シナンジュ（クリアカラー）」。どのボトルガンプラもすごすぎる

　気になる製作方法ですが、メインとなる道具は長めで先が曲がったヘラ。その先に紙の両面テープを折り畳んで厚くしたのを取り付け、それを指代わりに直径約26ミリの瓶の中に入れて組み立てていきます。また瓶の中にもあらかじめ両面テープを付けた台を作っておき、そこでパーツを軽く固定しつつ、ヘラで中に別のパーツを運んでグッと押しつけるようにはめていきます。なお、入らないパーツは一度切ってから瓶の中で接着するとのこと。

使う道具（治具）でメインとなる「ヘラ」（YouTubeより）

両面テープをつけることで、パーツをくっつけて組み立てられるように

パーツ同士をはめた後、ヘラから外す際は捻るようにして

小さめの水準器を台として活用しています（YouTubeより）

　とは言っても、やはりそう簡単にはいかないようです。りっしぃさんの製作動画では、普通ならすぐに終わるパーツのはめ込みを、うまくはまらず瓶の中で落としたりしながら、1つ1つを数分かけて地道にこなしていく様子が確認できます。見てるだけでイライラしてくるような作業の連続で、りっしぃさんが「99%は我慢でできています（笑）」と言うのも分かる気がしてきます。もちろん技術も無いと絶対にできない……！

「ウイングガンダムゼロ」の製作動画では、まず羽、次に脚を組み立てています（YouTubeより）

一時的に台に貼り付けたパーツの位置調整だけでも大変……！

　今回「#おまえバカだなポイント」のハッシュタグで投稿されると、コメントで「天才だ……」「変態ですね（褒め言葉）」「理解できない笑」と驚異の作品に戸惑いつつ称賛する声が国内外から寄せられ、4万以上のいいねを集めるなど人気を呼んでいます。中には、同様の発想で“ボトルガンダム”を作っていた漫画「こち亀」の両さんを思い出す声もみられました。リアルでできるものだったとは……。