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元殺し屋の警察官と人を殺せない殺し屋 対照的な2人がつながる漫画が心に刺さる(1/2 ページ)

コインの裏と表のような2人のお話。

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 あなたが転職をするとしたら、どのような職種を選ぶでしょうか。ほとんどの方は今までの経験が生かせる職業を選ぶでしょうが、あえて「未経験の業界へ飛び込んでみたい」と考える方も少なくないはず。今回ご紹介する漫画「リバーシブル」はある目的から、前職と正反対がすぎる業界へと飛び込んだ男性のお話です。


元殺し屋の警察官と殺しのできない殺し屋の話 漫画



 主人公のエイジは、前代未聞の「元殺し屋の警察官」です。採用理由は「地元警察の極端な人手不足」とのことですが、犯罪者を逮捕せずその場で射殺してしまう問題児。さらには殺し屋時代の経験から「他人は簡単に裏切る、仲間など必要ない」という考えを持っており、同僚とは不仲で厄介者と疎まれています。このエイジが警察官に転職した理由というのは、彼が殺し屋をやめるきっかけとなった警官を探すためでした。

 ですがエイジの持つ手がかりは「動き回る対象の足首を的確に撃ち抜ける、正確無比な射撃能力を持つ人物」という情報のみ。それだけで探せるわけがないだろう、と揶揄(やゆ)されているところへ、エイジが所属していた殺し屋組織「ザクロ」の情報が入ってきます。それは「足首を確実に狙い撃ち足止めする、最強のヒットマンがザクロに加入した」というものでした。


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 そいつが尋ね人に違いない、と「最強のヒットマン」を探しに出たエイジは、ザクロの関係者がよく通る裏路地で張り込みを始めるのですが……そこへザクロの殺し屋が逃げ込んで来ます。マフィアに追われていた、人を殺せない殺し屋「バンビ」を助けたエイジは、バンビの語る情報から「尋ね人はバンビの師匠で間違いない」と確信しました。


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 そこへザクロの元締めでもある、エイジの父親がやってきます。目的は「裏切り者の始末」……息子エイジの殺害でした。父親のプレッシャーに圧倒され、絶体絶命の状況に追い込まれたエイジ。そしてバンビは銃を抜き、父親の足首を正確に撃ち抜きます。そう、実はバンビこそがエイジの尋ね人「最強のヒットマン」だったのです。


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 2人が迎えた結末、エイジが殺し屋をやめるきっかけとなった言葉、人を殺せないバンビが殺し屋になった理由、バンビの師匠の正体、などなど……それらに関しては漫画本編にてお楽しみ下さい。

 「自分以外は誰も信じない」というエイジをかばい、「僕はキミを裏切らない、信じている」と諭すバンビ。警官になった殺し屋と、殺し屋になった警官。まるでコインの裏表のような2人が信頼でつながる展開に、読者からは称賛の声が寄せられています。

 作者は漫画家の神春(@kamiharu312)さん。「第100回新人漫画賞」で特別奨励賞を受賞した作品「紙袋さんの恋愛事情」が、マンガアプリ「マガポケ」にて公開されています



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