任天堂が5月7日発表した2020年3月期通期の連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が41.1%増の3523億円と、大幅な増益となりました。ハードウェア、ソフトウェアとも販売が好調となり、10年ぶりの高水準となりました。
売上高は前期比9.0%増の1兆3085億円。ハードウェアは2103万台(24.0%増)、ソフトウェアは1億6872万本(42.3%増)を販売し、好調だった前期を上回りました。
ハードウェアでは、携帯型の「Nintendo Switch Lite」を19年9月に発売。従来の「Nintendo Switch」も勢いを落とすことなく好調に推移し、Switchファミリーの販売台数は2103万台(従来型1483万台+Lite 619万台)と、前期の1695万台から大幅に拡大しました。
ソフトウェアでは、「ポケットモンスター ソード・シールド」が1737万本の販売を記録する大ヒットになった上、「あつまれ どうぶつの森」が1177万本を販売、Switch向けソフトでは過去最大の滑り出しとなりました。
「あつまれ どうぶつの森」は3月20日に発売したばかり。今回の決算は3月末までの売り上げがカウントの対象になっているので、3月20〜31日までの12日間で1200万本弱を売り上げたことになります。「無人島で過ごすスローライフ」が“ステイホーム”による巣ごもり消費に世界的にマッチしたとも指摘され、日本ではSwitch本体が入手困難になるなどの現象を巻き起こしています。
このほか、「ルイージマンション3」「スーパーマリオメーカー 2」など新発売のタイトルに加え、発売済みタイトルやサードパーティー製タイトルも好調で、通期のミリオンセラーはサードパーティー含め27タイトルになりました。
Switchの販売拡大で、ダウンロード専用ソフトや追加コンテンツ配信、Nintendo Switch Onlineも好調に。デジタル売上高は2041億円と+71.8%の大幅増となりました。
今期の売上高は1兆2000億円(8.3%減)、営業利益は3000億円(14.9%減)を予想。Switchハードウェアは1900万台、Switchソフトウェアは1億4000万本の販売を見込んでいます。
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