トヨタ自動車は、マイクロバス「コースター」に上級グレード「PREMIUM CABIN」を追加し、2020年6月1日に発売します。価格は1029万4000円(税込)からです。
個人で買うクルマではないのでなじみが薄いかもしれませんが、コースターは1969年登場と50年以上の長い歴史があるロングセラー車種です。
例えば、幼稚園バスや地域のコミュニティバス、旅館の送迎バス、テレビ番組で見かけるロケバスなどの「小さいバス」としては定番で、名前は知らなくてもお世話になったことがある人は多いはず。
なお、あの「プリウス」よりも先にトヨタ初の市販ハイブリッド車(コースターハイブリッドEV/1997年発売)でもあるという意外な過去もあります。
現行モデルは、2017年に24年ぶり(!)のフルモデルチェンジを受けた4代目。座席配置やボディーの長さが異なるモデルを用途別に用意し、600〜900万円台で展開しています。1000万円超えの最上級グレードとなる今回の「PREMIUM CABIN」は、どこが特別なのでしょうか。
見た目はドア横にさり気なく光る「PREMIUM CABIN」ロゴ以外はほとんど変わりません。しかし「観光やビジネスで、“特別なゲスト”を送迎する」ための内装に秘密があります。
送迎用などの短距離運行が中心のマイクロバスでは、機能性とコストを重視したシンプルな内装がよく選ばれます。しかしPREMIUM CABINは「長時間ゆったりくつろげる仕様」です。
まず目に入るのは、スエード調素材「ブランノーブ」と合成皮革で覆われた高級感のあるシート。通常仕様よりも1〜2列少ない5列仕様で、足を伸ばせる間隔を確保しています。
シート以外の部分を見ても、サイドトリムもファブリック張り、通路やカーペットにもしっかりとカーペットが敷かれています。窓側座席にはスマホなどを充電できるUSB給電端子も標準装備し、観光バスのような内装にグレードアップしています。
なお、コースターはキャンピングカーのベース車などにも使われるバン仕様もあります。それならばPREMIUM CABINも、自家用にしちゃえばド目立ち必至。ゆるキャンや車中泊趣味車のベース車両として選ぶ人も……いるかもしませんね。1台……いかがですか?
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