パン屋さんで働いいていたときの大変さや忙しさを振り返る漫画が、同業者からは「わかる」、お客さんからは「知らなかった」とさまざまな反響を呼んでいます。
パン屋さんで働いていたことがある作者のさく兵衛(@sakubetaro)さん。パン屋さんで働いていたと話すと、「楽しそう!」「パン食べ放題じゃん」と言われることが多いそうですが、実際には楽しいとも言っていられなかったとしています。
さく兵衛さんが担当していたのはパン生地にトッピングを載せて焼く工程。とにかく種類が多い上にパンによって焼き方やトッピングが違うのです。その上、生地はすぐに発酵して大きくなってしまうので、発酵しすぎないように常にチェックしておく必要があります。
さらに大変だったのは、他の作業をしていてもどんどんパンが焼き上がっていき、急いで取り出さなければなりません。取り出すときにやけどをしてしまうことも……。次から次へと焼き上がるパンにてんてこまいになり、「段取り良く」と考える余裕もなくなり、毎日戦場のような忙しさだったといいます。
あちこちに目配りしなくてはならず、マルチタスクが求められる職場は大変だった……。それでもさく兵衛さんは「終わった後に食べたパンは何にも代えられない思い出」と振り返るのでした。
私たちがパン屋さんでいろんな種類のパンを見て感じるワクワク、そして、一口食べたときの幸せは、パン屋さんの下準備、時間ややけどとの戦いの中から生まれているのですね。おいしくて美しい食べ物が私たちの目の前に並んでいるのは、食に携わる人たちが日々戦っているからだと思うと、本当に感謝しかありません!
漫画には、元パン職人さんなど経験者からの「すごく共感します」「オーブンなり始めたら思考停止し始めの合図」という共感の声が寄せられています。また、お客さんとしてパン屋さんで買い物をしている人からは「こんな重労働を毎日続けているパン屋さんには感謝と尊敬しかありません」「知らなかった。こんなに大変なんですね。現場を知れて良かったです」など感謝のコメントが届いています。
さく兵衛(@sakubetaro)さんは、LINEマンガで、肉食動物が草食動物を家畜やペットとして飼う世界を舞台にした動物ほのぼのパニックホラー「とある食肉用うさぎの話」を連載しています。
画像提供:さく兵衛(@sakubetaro)さん
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