ひとり遊びをせず、大人が離れると遊ぶのをやめてしまう子ども。ある日、掃除をしていたら出てきた古いデジタルカメラに興味を示して……夢中になれるものを子どもが見つけることができた漫画に、胸がきゅーっとなります。
漫画の作者は4歳と1歳の姉妹を育てるさざなみさん(@3MshXcteuuT241U)。4歳の長女ちゃんは小さいころからひとり遊びをせず、大人と一緒に遊んでいるときは楽しそうにしていても、大人が離れてしまうと興味をなくしていたのだといいます。そんな長女ちゃんのことを、さざなみさんは「人の目を忘れて夢中になるようなことあるんだろうか」と少し案じていました。
ある日、掃除をしていたら出てきたさざなみさんの古いデジカメ。久しぶりに起動してみるとちゃんと動きます。長女ちゃんは「いいな〜」「触らせて〜」と興味津々。「やってみる?」と渡すと、すごくうれしそうです。
簡単に使い方を教えると、そこからはもう没頭。一人でカメラの充電が切れるまで写真を撮り続け、あっという間に夕方になっていました。その数なんと550枚! 驚きながらさざなみさんが撮った写真を見てみると、長女ちゃんの“世界”がたくさん写っていました。
家の中、お気に入りの物、自撮り(変顔もたくさん!)……特に多かったのは、テレビ画面と1歳の次女ちゃんの顔。4歳ならではの視点で撮られた写真は、ぶれていたり切れていたりするけれど、子どもの目線そのままが表れているようで新鮮。さらに“夢中”が形になったようでもあってうれしさがにじむさざなみさん。ひとり遊びをしなかった娘さんが、「熱中できることをまだ見つけてないだけだと分かった」といいます。
翌朝、充電が終わったデジカメに再び夢中になった長女ちゃんですが、落として壊してしまいました。泣きながら壊してしまったことを報告する長女ちゃんに、さざなみさんは長女ちゃん専用のトイカメラを買ってあげたといいます。子どもにとって、大人のものを使わせてもらうのもうれしいけど、自分専用のものがもらえるのもまたうれしいんですよね……!
子どもの世界が広く深くなったようなステキなエピソードに、Twitterでは「感動しました」「夢中になれることが見つかってよかったですね」といった感想のほか、自分の子ども時代の思い出や、眠っているデジカメを子どもに渡してみたといった報告が寄せられています。
画像提供:さざなみさん(@3MshXcteuuT241U)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.