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スマホゲームで「不正行為の方法」を拡散していた人物を運営が特定、賠償請求へ 弁護士「謝罪すれば終了という問題ではない」

本人は反省し、運営に対し謝罪文を提出したとのこと。

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 スマートフォン用ゲーム「人狼ジャッジメント」を運営するそらいろは6月26日、インターネット上に不正行為の方法を投稿・拡散していた人物を特定し、本人から直接謝罪を受けたことを明らかにしました。同社は今後、当該人物に対し法的措置を検討しているとのこと。


人狼ジャッジメント スマホで人狼が楽しめる「人狼ジャッジメント


 お知らせによると、当該の人物は不正の方法を記事や動画といった形でインターネット上に投稿。不正方法をただ拡散するだけでなく、閲覧者に対し不正行為の教唆も行っていたといいます。このため同社は事態を重く受け止め、弁護士との協力のうえ、裁判手続きなどを経て当該人物を特定。その後本人から謝罪の申し入れがあり、直接の面談を行い、その場で謝罪文および二度と迷惑行為を行わないとの誓約書が提出されたといいます。


人狼ジャッジメント 当該人物より提出された謝罪文(そらいろ提供)

 本案件を担当した東京フレックス法律事務所の中島博之弁護士によると、当該人物が反省を示しているため、現時点では刑事告訴までは考えていないとのこと。しかし、少なくとも受けた損害に対する民事での賠償請求は行う予定だといいます。

「記事の投稿者は、YouTube上にも不正方法を解説する動画を投稿しておりました。運営会社は一連の行為で多大な損害を受けておりますので、この人物を特定しようと仮処分手続を行った際、投稿者からは、対策をしない運営会社に非があり、自身が投稿した記事は運営会社の権利を侵害していないという趣旨の文書もサーバ会社を経由して提出されました。運営会社としては不正防止対策や検知システムの導入を行っている中で、このような主張を受け、利用者様にも多大な迷惑が発生したと思われる事案のため、個人が特定され、その人物が謝罪をすれば終了という問題でもないと考えております」(中島弁護士)

 同ゲームは昨年(2019年)12月、不正な手段を用いて複数のアカウントを作成し、ゲーム内で迷惑行為(いわゆる「荒らし」)を行っていたユーザーについて、偽計業務妨害、私電磁的記録不正作出・同供用の容疑で書類送検されたと発表していました。中島弁護士によると、このとき送検された被疑者が、今回拡散されていた記事を見て不正を行ったことも裏付けがとれているそうです。

 同社としては今後も、利用者により安心して遊んでもらえるよう、「不正行為には毅然とした対応をとるとともに、監視、取締りの強化に取り組んでまいります」とコメントしています。


当該人物より提出された謝罪文

アカウント再登録方法を掲載したお詫び

謹啓 なによりもまずお詫びを申し上げます。
このたびは、荒らしユーザの増加を招く記事を掲載したことにより、運営の皆さま及びユーザの皆さまに多大なご迷惑をおかけしたことを、深くお詫び申し上げます。
本件につきましては、私の軽率な行動によるものでございます。内容の是非を吟味せずに発信した、自身の浅はかさを恥じる思いでございます。
私の不注意により、多くの方に多大なご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。今後は、再発防止のため、細心の注意を払う所存でございます。

謹白


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