住まいづくりのプロが本気で考えたマンションタイプの猫専用ハウス「猫タワマン」の制作動画が、YouTubeで公開されています。
作ったのは三菱地所レジデンスのマンションブランド「ザ・パークハウス」を担当するみなさん。「猫たちにもすてきな暮らしを届けたい」という気持ちからプロジェクトがスタートしたといいます。
アドバイザーは一級建築士で猫シッターでもある「いしまるあきこ」さん。プロジェクトのメンバーと間取り・色合い・素材などを話し合っている様子を、猫ちゃんたちが見守っています。
完成した猫タワマンはボックス型の4層構造。インテリアになじみそうな淡いベージュ系の色合いです。間取りは、1階が匂いを吸収するエコカラットをつけるなど、消臭機能にこだわった「ひろびろトイレ」。2階には見た目も美しい猫草の「キャットグラスガーデン」、3階には猫ちゃんがのぞき込むお顔がかわいい「ねこまど・まる」、4階にはモフモフ素材の「リラックススペース」。外側には爪とぎし放題の「スクラッチウォール」を配置しています。
内覧に訪れた猫ちゃんも興味津々。窓から顔をのぞかせたり、猫草をかじったりと満足そうです。
プロジェクトチームには実際に猫ちゃんと暮らした経験がある人も。これまでのキャットタワーは倒れやすく傷つきやすいと感じていたそうで、室内の雰囲気に合っていてなおかつ耐久性に優れた「猫タワマン」を作りたいと思ったそうです。
その他のプロジェクトメンバーも楽しんで参加できたとのこと。今まで知らなかった作り手側のこだわりが、少し分かったような気がします。
アドバイザーとして参加した、一級建築士で猫シッターでもあるいしまるさんは、下記のように語っています。
最初、「猫タワマン」というお題を頂いたときは「おもしろそう!」と思うと同時に「はたしてどうなるだろうか」と思いましたが、最終的には「猫タワマン」をはじめて目にした猫にも気に入って使いこなしてもらえて安心しました。猫は正直者ですから、気に入らなければ使ってくれません。こだわったポイントは、猫と人間のバランスの取り方や実用に耐えうるようなメンテナンスのしやすさです。また、原寸大の試作を含めて、複数回の制作を自身らで行いましたが、角を丸くしたり、窓枠を設けたりして、猫にとっての細かな安全性と全体的な完成度にこだわりながらつくりました。
家づくりのプロたちが知恵と技術と猫愛を結集した「猫タワマン」。一般販売をお待ちしています。
※このプロジェクトの検討・撮影は、2020年1月から3月中旬にかけて実施されました。
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