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「ダークエルフ登場作品が人種差別として削除」誤解広まる 問題とされたのは「黒塗りメイク」

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 「Netflixでダークエルフが登場する作品が人種差別として削除された」とTwitterで拡散しています。しかし根拠となっている記事を確認すると、問題とされているのはダークエルフではなく、ダークエルフに扮(ふん)するための「黒塗りメイク」とされています。


Amazonで配信されている「コミ・カレ!!」。当該エピソード(エピソード14)は記事執筆時では配信されている

 拡散している情報は、海外メディアTheWrapのニュース記事をもとにしたもの。記事では、米国のドラマ「Community」(コミ・カレ!!)シーズン2の「Advanced Dungeons & Dragons」(上級編 “ダンジョンズ&ドラゴンズ”)というエピソードが、NetflixとHuluから「ブラックフェイス(黒塗りメイク)」のシーンを理由に削除されたと伝えています。

 問題となったのは、登場人物がテーブルトークRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」をプレイする場面。ダークエルフ役になったチャンという登場人物が、顔を黒く塗って白髪のかつらをかぶった姿で登場します。他の人物が「あのヘイトクライムを無視するのか」と聞くと、チャンは「私はダークエルフだ」と答え、ゲーム内で死んで退場するまでその姿でプレイを続けます。

 ブラックフェイスは、黒人以外が黒人をまねて黒塗りメイクをすることで、人種差別とされています。TheWarpでは他にも、ジ・オフィスのエピソードが再編集され、ブラックフェイスの場面が削除されたことなども伝えています。

 TheWarpの記事のタイトルでは「ブラックフェイスが原因」と明記されていますが、Twitterでは「Netflix、ダークエルフが登場する作品を削除 黒人への人種差別のため」という日本語タイトルが付けられたまとめサイトが拡散し、「ダークエルフが規制されている」という誤解が広まっているようです。

 「コミ・カレ!!」は日本のNetflixでも配信されており、当該エピソードは削除されています。


Netflixでは削除。エピソード14が別の話になっている

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