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100日後に振り返る「100日後に死ぬワニ」 作者・きくちゆうきインタビュー(3/5 ページ)

大ヒットと大炎上を振り返る。

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――打ち合わせをしに行った最寄り駅の近くに、たまたま「電通研究所」という電通とは無関係な企業があったんですよね。

きくち 打ち合わせの内容をツイートしてしまうと別件の企画だとバレてしまうので、そちらのファンのためにも、ちゃんとした告知までは情報を伏せたかったんです。今では企画が流れてしまいましたが、いつか実現できたらいいなあと思っています。



――個人的に気になって、電通に問い合わせてみたんですよ。「関連会社に『電通研究所』はありますか?」と聞いたら、電通の広報さんが「関係ない会社で、うちも困ってるんです……」と。

中尾 個人的に悲しかったのは、名のある出版社のメディアが適当なツイートを拾って、Yahoo!トップにも載ってしまう形で記事を出していたことです。週刊誌系が多かったですが、それもあったから余計にデマが広まってしまった気がします。


プロデュース側から見た炎上

――ここまできくち先生に聞いてきましたが、プロデュース面で中心にいた中尾さんにも質問させてください。

中尾 連載最後の10日間くらいは記憶がないんですよね……。

きくち めちゃくちゃ忙しそうでしたよね。しかも「100日間終わった」と思ったら燃えてしまって……。

中尾 きくち先生はもともと100日間、LINEスタンプも出したくないとおっしゃっていたんですね。とにかく書籍化も含め、なるべく商業的なノイズは入れないようにしたいというのが一番だったので、僕もそれは絶対実現したいと思っていたんです。

――書籍化の話はいつごろからあったんですか?

きくち 始まって数日間で単行本化の話が来ました。最終的に30〜40社からお話をいただきましたね。

――とんでもない量ですね。個人で連絡を取っていくのは大変だったのでは?

きくち めちゃくちゃ大変でした。それで途中から中尾さんにマネジメントをお願いしました。

中尾 最初は弊社もグッズ化の相談のためにコンタクトを取ったのですが、「え、マネジメント担当の人いないんですか!?」となり。

きくち 「マネジメントする人がいないと大変なことになりますよ!」と脅されたんですよ。いろいろと初めての経験だったので、最初はこの人にだまされてるんじゃないかと思いました(笑)。

――ねとらぼでは連載開始7日目に直接きくち先生にコンタクトを取ったのですが、最初はレスポンスが早かったのに、次第に1行のメールすら返信に1日以上かかるようになってきて……。

きくち すみません、そのころには大変なことになっていました(笑)。それで窓口を中尾さんに集約してもらったのが12月25日でした。



――ねとらぼが中尾さんと初めて連絡を取ったのが12月28日で、出張掲載開始が12月29日なので、そこからのスピード感はすごかったです。

中尾 年の瀬で大変でしたね。最初はグッズ化の相談のはずだったのですが、結果的にもう少し広い部分でのマネジメントやプロデュースを担当させていただくことになりました。

 それで、一番盛り上がるであろう「100日目」は3連休の初日だったんですよ。なので、その次の土日でワニをしのぶような機会を作れれば、そこもセットで「100日後に死ぬワニ」というコンテンツのエンディングになるんじゃないかっていう話をして。

――しのぶ場というと、『あしたのジョー』でいう力石の葬式のような?

きくち お葬式の企画も来ていましたね。

中尾 やりかたによっては、ファンの人もそういう場所を求めているかもしれないとは話していたんですが、今振り返ると、お葬式はやらなくて本当に良かったです。

――やったら大変なことになっていたでしょうね……(笑)。

中尾 あのような炎上の仕方をするとは、ちょっと予想できなかったです。「電通案件」と言われるのなんて、想像のしようもないですし。めちゃくちゃ驚かせて、よろこんでもらおうという気持ちだったので。

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