「テレフォン人生相談」(ニッポン放送・月〜金曜11時〜)先週のハイライト。今回ピックアップしたのは6月26日(金)放送の加藤諦三パーソナリティー回。
夫の死後、夫が不倫をしていたことを知ってしまった妻からの相談。
不倫に気付かずに夫と暮らしていたむなしさ……
相談者は60歳女性。1年前に夫が他界。子どもはいないという。
「(夫が)亡くなってからですね、長くお付き合いしていた方がいらっしゃったことが分かりまして、その事実を受け入れるのも、なかなかできなくて。そういうことを、どういう風に捉えて気持ちを持っていけばいいのかなと思いまして……」
既に他界した夫の不倫。「もう死んじゃったし」と割り切れればいいのだろうが、長年連れ添った夫婦だけに、なかなかそうもいかないのだろう。
結婚生活は約30年。不倫相手は夫が小学生か中学生の時に同級生だった人で、亡くなる5〜6年前に再会して付き合うようになったようだ。
「子どもは作りたくなかったの? それともご主人の方が、何かそういう長く付き合っている人がいて……?」
「子どもは、作りたくないとかそういうことじゃなく、できなかったということですね」
諦三さん、デリカシーないこと聞くな……。
不倫が発覚したきっかけは携帯電話。メールの中に不倫相手とのやり取りが残っていたのだ。
「それは、中学時代の幼なじみという、そういうような関係ではなくて、男と女の関係?」
「核心的な内容はないですけど、でもお誕生日にプレゼントを贈り合ったり、もちろん『好きだ』とか『会いたい』とか、そういう文章は残っていました」
発覚以降、相談者は何も手につかなくなってしまい、一日中、このことばかり考えているという。
「彼の気持ちも、どうしてそういうことをしてたかっていうことも聞けないしね。まったく気付かないで、彼と暮らしていたので、むなしいというか……。自分を否定されたような感じですね(涙声)」「ベタベタという仲良しではなかったと思いますけど、ふたりでよく散歩にも行ってたし、外食もしていたし、コンサートにも行ったりしていたのでね……」
不倫に気付かないくらい夫に関心がなかったってこと
この日の回答者は幼児教育研究の大原敬子。いつもの大原節でたたみかける。
「私からすると、それ(不倫)を気付かないアナタはバカなんじゃないかと思ってしまうんです」
「ホントにね……」
「夫とはうまくいってました、コンサートも行きました、どこも行きましたって。世の中には、形とか表面的なもので愛を信じる女性がいるんですね」
一方では、記念写真もイベントもなくても、心が結ばれていれば愛を信じられる女性もいる。
前者である相談者は、外食やコンサートに連れて行くだけで「愛してるわ」となってしまう“簡単な”女――だというのだ。
「アナタは自分の世界観だけで『許せない』とか言ってますけど、長く付き合った人がいた(のに気付かなかった)くらい、夫に関心がなかったってことです」
「……そうですね」
同時に、夫の方も相談者への関心が薄かったのではないかと指摘した。
「(夫にホントの愛があれば)かつての女性のものは全部捨てます。そして、墓場まで持っていきます」
亡くなった状況が分からないので何とも言えないけど、そううまいこと死を悟って処分はできないと思うけど……。
「彼は愛がないんです。アナタにも、前の彼女にも。……てことは、アナタ方夫婦似てるんです、両方とも。マスターベーションで『自分たちは幸せだ』って」
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