「ガンダリウム合金製ガンダム」、22万円で発売 バンダイが設定に基づいて合金を本当に精製
合金のもともとの名前「ルナ・チタニウム」をもとに、高純度のチタンを月面の低重力下で精錬したと同様の効果が見込める工法で実現したそうです。
ガンダムの装甲に用いられた素材「ガンダリウム合金」をバンダイが本当に作り、「ガンダリウム合金モデル 1/144 RX-78-2ガンダム」に仕立ててしまいました。何を言っているのかよく分からないかもしれませんが、とにかく“本格素材”のガンダム模型が22万円(税込)で発売されます。プレミアムバンダイにて予約を受付中で、12月から順次発送予定。
ガンダリウム合金は、多くのガンダム設定資料本に記述のある架空の素材。一年戦争期には「ルナ・チタニウム」と呼ばれていましたが、これを採用したRX-78-2ガンダムの実戦で、120ミリザク・マシンガンの直撃に耐えるなど多大な効果がみられたことから、「ガンダリウム」に改められたとされています。
同製品は「ガンプラ=プラスチック」の概念を超え、素材の面からリアルを追求する企画。開発にあたり、まずガンダリウム合金の定義を検証した開発チームは、「当初は月(ルナ)の名を冠していたガンダリウム合金は、月で採掘された高純度のチタンを、月面の低重力下で還元精錬することで完成する」とする説を採用し、実現に向けて動き始めました。
しかし、素材を構成する高純度チタンやイットリウムは手に入るものの、低重力下での溶解・鋳造を地球上で再現するのは現実的に不可能でした。そこで、開発者は「Metal Injection Molding」に着目。この月面上での精錬に近い効果が期待できる新工法を用いることで、「地球製ガンダリウム合金」を完成させたといいます。
その後も、金属部品を「ガンプラ」の形に落とし込むため、ミクロン単位で金型を調整するなどの追求を経て製品はできあがりました。キットとしてはスナップフィットモデルで、プラスチック製の内部フレームに、ガンダリウム合金の装甲をはめ込むことで完成。組み立てもポージングも、ずっしりした重みを味わいながら楽しめそうです。
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元ネタは漫画『SDガンダムフルカラー劇場』。ボンボン派直撃。