こんなメイド喫茶があったら通ってしまう! 正反対だけど仲良しな2人のメイドが料理対決する漫画が癒されます。癒されるといっても、メイドと聞いて想像する「萌え」な感じではなく、どこかすれていて淡々と進む独特の会話劇が心地よいのです。
「エスメラルダ」と「めるめる」は同じメイド喫茶で働く仲良しメイドです。さばさばしてダウナーな「エスメラルダ」に対し、「めるめる」は自分が世界一かわいいと公言するド直球の姫系。まさに正反対の2人ですが、だからこそ同じ職場で仲良くできているのかも。
ある日、休憩室でダベっていた2人は、ちょっと痛い店長から「夏のはぴはぴ 推ししか勝たんお料理大作戦」への参加を申し渡されます。それぞれが考案したメニューで注文数を競うルール。めるめるは「私エッちゃんが負けるとこ見たくない…」と、素なのかツッコミ待ちなのか自信満々です。
さっそくハンバーグの試作に取り掛かるエスメラルダ。それを隣で見ていためるめるは、メニューを聞いて「やった〜!」とハートを飛ばします。「メシ食いにきてる」と瞬時に理解するエスメラルダ。気を遣わないコミュニケーションから2人の仲の良さが伝わりますね。
一方のめるめるが作った料理は、トマトソースの代わりにデスソースを使った「激アツ根性焼きグラタン」。「マジ?」と素で引くエスメラルダに、「エッちゃんはわかってないね…」と持論を説くめるめる。
お客さんが求めているのはメイドとのコミュニケーションであり、めるめるが作ったつらい料理を食べ、めるめるが与えた痛みを受け入れる、そういうやりとりこそ真に顧客は求めているのだと、悟ったような表情で語ります。果たして勝負の結末は……?
どこか達観した様子のエスメラルダの方が真面目に「ハート形のハンバーグ」を作ったり(無難に終わらせたかっただけかもしれませんが)、ほわほわした様子のめるめるが自信満々に哲学を披露したりと、テンプレからちょっと外れた2人の性格が魅力的な本作。淡々としているからこそ伝わる2人のリアルな仲の良さにもグッときます。
作者はさのさくら(@sacla07)さん。くらげバンチにて公開中の短期連載作品「世界が終わったあとの漫画家と編集者」は、ポストアポカリプスな世界の日常を、こちらも淡々とした会話で描きます。
画像提供:さのさくら(@sacla07)さん
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