砂浜に埋められた大量の空き缶の画像がTwitterで物議をかもしています。ゴミを「わざわざ砂に埋めていく」ことによる危険性とは――。
警鐘を鳴らしたのは、TwitterユーザーのJosh.S.Tokunaga(@Josh_S_Tokunaga)さん。「この時期は夜に花火やってそのままビーチに放置が多いんだけど、一番困るのがこれ。わざわざ砂に埋めていくタイプ。近くにゴミ箱あるのに埋めていく」と砂浜に埋まっていた大量のチューハイ缶の画像を投稿し、「中にタバコの吸い殻と濡れた砂が充填されてるから回収も重い。缶が裂けて鋭利になってるから素足で踏むと怪我する。子供もいるから勘弁して欲しい」とつづりました。
このツイートは2万2000件以上拡散し、「ビニール袋有料化するなら、ポイ捨てを厳罰化した方がいいと思う」「排泄物に砂かけて隠す感覚なんでしょうかね」「買った商品のバーコードで買い主がわかればいいのに」など様々な意見が寄せられています。
Josh.S.Tokunagaさんによると撮影場所は兵庫県の須磨海岸。夏場は毎週末「神戸の海さくら」というボランティア団体がビーチ清掃を行っている場所です。
須磨海岸は近年整備が進んでおり、海の透明度も高く、「いまはすごくキレイ」だとJosh.S.Tokunagaさん。2020年は遊泳禁止となったため、海の家の出店もないそうですが、「そのぶん普段より静かに過ごせます。小さいお子さんをお連れなら、須磨海浜公園駅側のビーチがオススメです」と紹介しています。
砂浜に残したゴミは自然には消えない
ビーチに埋められたゴミをめぐっては、2017年8月に北海道積丹郡(しゃこたんぐん)浜西河で砂浜に埋められたバーベキューゴミの“熱い炭”を踏んだ小学2年生の男の子が両足を大やけどする事故が発生したこともありました。
砂浜に残されたゴミが原因のケガや事故はたびたび発生しており、中には不始末が原因で一生体に残る傷を抱えてしまうこともあります。またゴミや炭は放置すると、いくら時間をかけても砂に戻ることはなく、汚れは永遠に砂浜に残ります。ビーチで出たごみは必ず自分で持ち帰りましょう。
またバーベキューが許可されている場所で炭を使用する際には、「その場に炭を放置しない」「炭を埋めない(炭は埋めても火種は消せない)」「熱いままの炭に水をかけない(水蒸気が発生して炭が割れ、破片が飛び散る危険性がある)」を必ず守り、火消しつぼなどを使って完全に鎮火させてから、炭を含む全てのゴミを持ち帰りましょう。
画像提供:Josh.S.Tokunaga(@Josh_S_Tokunaga)さん
(Kikka)
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