7月24日ごろから、プレイステーション・ポータブル(PSP)のバッテリーに関するツイートがTwitterを賑わせています。「何年も放置していたPSPのバッテリーが膨らんでいた」という注意喚起をきっかけに、同様の事態に陥った人からの報告が相次ぎ、一時は「PSP」がトレンド入りする事態となりました。
PSPのバッテリーに限らず、リチウムイオン電池は経年劣化で膨張する性質を持ち、発火や破裂につながる可能性があります。
初代PSPの発売はおよそ16年前の2004年。2011年には後続機である「プレイステーション Vita」が登場したこともあり、PSPを何年も放置していた人は多かったもよう。Twitterでは「膨らんでいた」「本当だった」とパンパンになったバッテリーの画像が相次いで投稿されました。
現在のところは問題なく使えていても、騒動を受けて心配になった人もいるでしょう。安全に使用するためには、どのような点に気を付ければよいのでしょうか。発売元のソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、取材に対し以下のようにコメントしています。
バッテリーパックには寿命があります。使用回数を重ねたり、時間が経過するにつれバッテリーの持続時間は少しずつ短くなります。持続時間が大幅に短くなったり、バッテリーパックが膨らんだりしたときは使用を中止してください。バッテリーカバーが無い状態でのご使用は事故やけがの原因となります。なお、バッテリーパックの寿命は、保管方法や使用状況、環境などにより異なります。
長期間使わないときやお手入れをするときは、電源コードや接続しているケーブルを抜き、本体からバッテリーパックを取りはずしてください。バッテリーパックは湿度の低い涼しい場所に保管してください。
バッテリーの持続時間が目に見えて短くなったら劣化が進行している合図。膨張する前に新品と取り換えた方がよさそうです。また、念のため保管時は本体からバッテリーを取り外しましょう。
なお、不要になったリチウムイオン電池はリサイクルが可能です。リサイクル方法や持ち込みを受け付けている店舗については、一般社団法人JBRCの公式サイトにて確認できます。
前述した通り、バッテリーの膨張はリチウムイオン電池を使用している他のゲーム機やタブレットなどでも起こりうる問題。心当たりがある人は、この機会に点検してみてもよいでしょう。
※価格は記事掲載時点のものとなっています
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