手のひらを叩く音に反応してライトが点灯する「音の速さが見えるデバイス」がTwitterに公開され、「すばらしい発明」「目で見えないものを可視化するって面白い」など知的好奇心が刺激された人たちからの反響を集めています。
「音の速さが見えるデバイス」を開発したのはGoogleでソフトウェアエンジニアを務める河本健(@kenkawakenkenke)さん。39秒の動画で、デバイスを使って音を可視化する様子を公開しています。拍手の音に合わせて、手前から奥に向かってライトが点灯するというもの。デバイスが音を感知すると光るので、音が移動する様子を目で見ることができます。
デバイスには、音を感知すると光る簡単なモジュールを使用。距離を開けて置いていくことで、音の到達時間の差を目で確認できるという仕組みです。
動画ではモジュール同士の距離が近いため、肉眼での視認が難しく、再生速度を32分の1まで落としています。音が発生した手のひらに近いモジュールから、奥に置かれたモジュールまで、順番に点灯していることがわかります。
河本さんが「長い廊下のある科学館とかに置かせてもらいたい。体育館なら同心円に広がってく様子や反響が見れるかも」と語るように、モジュールの幅を広くすることで肉眼でも音の到達時間の差が視認可能に。30メートルほど間を置くと、よくわかるようですが、昼間で日光が強かったため動画での記録はできなかったようです。
Twitterでは、「良いもの見せてもらいました」「学校の授業に使ってくれればわかりやすくなるかも」、「こういうの欲しい」などの反応が寄せられました。また、レーシング・ドライバーのアイルトン・セナが走る音を光で表現したイベントやNHKが行った実験を紹介する人からのコメントも。たくさんの人が集まる必要があった音の可視化が、個人でも再現できるデバイスのすごさが実感できます。
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