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台風や局地的豪雨の発生により、運転中の車内で被災することが起こり得ます。国土交通省が「水没した車両からの脱出手順」の解説とともに、ドライバーに向けて水害時に備えた注意と準備を促しています。
冠水した道を走ると、エンジンやモーターが止まり「動けず、立ち往生する恐れ」があり、また水位よっては「水圧でドアが開かなくなり、車両からの脱出が困難」になります。このくらいの雨ならば走れる/ひとまず大雨はやんだなどと思っていても、立体交差のアンダーパス部など冠水しやすい場所には特に注意が必要です。
「水没した車両からの脱出方法」は以下の通り。
- 水位が低いうちにドアを開けて脱出する
- 水圧でドアが開かなくなったら「窓を開けて」窓から脱出する
- ドアも窓も開かない場合は「脱出用ハンマーで窓を割って」脱出する(ただし、フロントガラスに用いられる「合わせガラス」は割れないので注意)
- それでも脱出できない場合も「浸水によって内外の水位が同程度になると、ドアが開く可能性が高まる」ので諦めない
「3」について、クルマの窓ガラスは強度が高く、専用道具を使わずに破砕することは困難。そのため国は、1台に1本「脱出用ハンマーの備え付け」を強く勧めています。
脱出用ハンマーは自動車用品販売店やネット通販サイトなどで3千円未満程度で購入可能。JISマークやGSマークなど、性能を保証する表示のある製品を選ぶとよいとし、また、自車の合わせガラスの箇所も販売店などで併せて確認してほしいとしています。
(参考)クルマが水没!!水深何cmまで運転席ドアは開くか?(JAF)
(参考)車両水没実験 〜増水時を想定した水没テスト〜(JAF)
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