「もし桃太郎がイヌ・サル・キジにお供になってくれるようプレゼンしたら」――現代的なアプローチで鬼退治への参加を提案する桃太郎が作成したプレゼンテーション資料がTwitterで注目を集めています。やたらクオリティーの高いデザインのスライドを作れる桃太郎に嫉妬しそう。
Peach boy社の桃太郎が、アプリとしてローンチしたサービス「DonbraCo」をプレゼンしています。同サービスのコンセプトは「すきま時間で、鬼退治。」。
野山で暮らすイヌ・サル・キジらに向け、まずは提案の背景にある社会課題について、
- 鬼による村民アセット強奪の被害が深刻な社会問題になっている
- 被害額は急増しており、強奪対策ソリューションが求められる
- Peach boyのアジャイルな鬼退治によって平和な村民の暮らしを実現
- 事業はアーリーステージにあり、人的リソースは恒常的にショート戦力のアウトソースが必要
と、順を追って丁寧に(?)説明していきます。とにかく桃太郎がビジネスマンすぎる。
もう一つ、環境課題についておなじみの“柴刈り”を例に挙げ、「村民の開発によって野山の破壊が進行している」と桃太郎。イヌ・サル・キジたちに、急速にエサリソースが減少していることを伝えた後、ついに「DonbraCo」の紹介をはじめます。
それは「きびだんご定期給付システム」。イヌ・サル・キジらは、鬼退治のサポートを行うことで、村民から納品されたきび団子を定期給付としてPeach boy社から受け取れる……という内容です。
桃太郎は、これなら“その日暮らし型”な生活から、将来食べられるきび団子の量がわかる“DonbraCo型”へと生活を変えることができるとアピール。さらに気になるきび団子の品質についても、製造過程は専門業者に任せて、村民らは在庫調整業務にまわすというミニマムなOEMにより、高品質かつ低価格なきび団子を実現。さらなる効果として、イヌ・サル・キジの「相互フィードバックによるシナジー創出」というメリットも伝えています。
最後に、ガッツリ征伐したい方向けプラン、エサ採集も趣味で続けたい方向けプランと、働き方に合わせた2つのプランを用意していることを伝え、プレゼン終了。そして注釈には「※別途きびだんご税がかかります」や「※基本だんごの数は予告なく変更される場合があります」と小さく書かれているのでした。「きびだんごで、生活に安心を。」(Peach boy)
作者はトヨマネ(@be_tymn)さん。スライドは、YouTubeで投稿されたZoom演劇のような形の「〜もしも桃太郎がパワポ & ZOOMでお供集めしていたら〜」という動画で使われた資料で、こちらにもトヨマネさんがゲストとして出演。趣味と特技が鬼退治の「山川 桃太郎」として実際にプレゼンしている姿を見ることができます。
Twitterでは、プレゼンという発想と資料のセンスに「笑った」「こういうの好き」「スライド作成の勉強になる」の声が寄せられ話題に。もちろん、ツッコミどころ満載の内容にもコメントが寄せられ、注釈に「サラッとヤバい事書いてある」や、特に鬼がいないとお供も村民も暮らしが成り立たなくなるであろうシステムの構築に「超絶ブラック」「裏で癒着してそう」の声が上がっています。
画像提供:トヨマネ(@be_tymn)さん
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フォロー外から失礼します。桃太郎が好きな人だっているんですよ!