文部科学省、新型コロナウイルスによる差別・偏見防止に向けたメッセージ公開 「責めるのではなく思いやりを」
感染を責める雰囲気が広がると、かえって感染拡大を助長しかねないとも。
文部科学省は8月25日、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)による差別・偏見の防止に向け、児童生徒や学生、学校関係者、保護者や地域住民などに向けた文部科学大臣メッセージを発表しました。
どのメッセージでも特に強調されているのが、「感染者に対する差別や偏見、誹謗中傷などを許さない」という点。新型コロナウイルスは誰もが感染する可能性があるもので、感染を責める雰囲気が広がってしまうと、受診が遅れたり感染を隠したりすることにもつながりかねず、結果的に感染拡大を助長しかねないとも。特に子どもたちに向けては「思いやりの気持ちを持ち、感染した人たちが早く治るよう励まし、治って戻ってきたときには温かく迎えて」「もし、自分が感染したり症状があったりしたら、友達にはどうしてほしいかということを考えて行動してほしい」と呼びかけています。
また、教職員や学校関係者向けのメッセージでは、正しい感染症対策の知識を身につけ、誤った情報や認識、不確かな情報に惑わされないよう行動すること、医療従事者や社会活動を支えている人たちへの敬意や感謝を伝えることなどを呼びかけ。保護者向けには、学校における感染症対策と教育活動の両立について理解と協力を求めました。
併せて、「新型コロナウイルス感染症を理由としたによる差別や偏見などでつらい思いをしたら」として、「24時間子供SOSダイヤル」や「子どもの人権110番」といった相談窓口も紹介しています。
新型コロナウイルス感染症を理由とした差別や偏見などでつらい思いをしたら
児童生徒等の皆さんの不安や悩みを受け止める相談窓口は、下記の通りです。一人で苦しまず、ぜひ利用してみて話をしてみてください。
24時間子供SOSダイヤル 0120-0-78310
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1306988.htm
子どもの人権110番(法務省) 0120-007-110
http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken112.html
都道府県警察の少年相談窓口
https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/syonen/soudan.html
いのちの電話の相談 0120-783-556
一般社団法人日本いのちの電話連盟
https://www.inochinodenwa.org/
チャイルドライン(18歳までの子供が対象) 0120-99-7777
https://childline.or.jp/
新型コロナこころの健康相談電話 050-3628-5672
一般社団法人日本臨床心理士会、一般社団法人日本公認心理師協会
http://www.jsccp.jp/info/infonews/detail?no=730
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 夏祭り中止でがっかりしていた子どもたちに、くじ引きをプレゼントしてみたら? おうち縁日に大喜びする兄妹の漫画がほほえましい
お父さんグッジョブ……! - 「友だちがフォートナイトの課金を自慢してくる……」 小学生にフォートナイトの課金をさせるか迷う保護者の漫画に考えさせられる
作者のフォロワーの家庭では90パーセントが「無課金」だったそうです。 - パンパンになった心が「なんにもしない」夏休みで回復 “上手に休む”大事さを描く漫画に反響
「休む」を意識してみよう。 - 意味が分かると切ない…… お盆にZOOMを覚えようと頑張るおじいちゃんの漫画に「目から汗が」「うあぁぁぁ」
頑固じいさんの話が急に……。 - 新刊を出すきっかけになるかも! 「オンライン即売会」のレポート漫画が楽しそう
やってみたい!