ロッカーの扉に小窓が付いたコインロッカーが便利だとTwitterで話題になっています。荷物をしまってロッカーを施錠した後も、ロッカーの鍵で小窓「サービスドア」を追加料金なしで自由に開け閉めできるのです。
話題のきっかけになったのは、札幌駅構内でサービスドア付きコインロッカーを目にしたもんじろう(@saikikaku1)さんのツイート。札幌駅構内のコインロッカーの一部がサービスドア付きになっていたそうですが、初めて見たとのこと。リプライには同じく「初めて見た」と言う方や、プール・スキー場・スケート場などで見かけたとコメントする人も。
大きな荷物はロッカーに入れておき、財布などの小物を開け閉め自由な「サービスドア」から出し入れできてかなり便利そうです。
今回は「サービスドア」の誕生の経緯や傾斜が付いている理由などを、製造元で特許を取得している日本自動保管機にお話を伺いました。
── サービスドア付きコインロッカー開発の経緯についてお聞かせください。
コインロッカーは通常、1回のお支払いで一度の施錠しか行えません。長期滞在型施設ではお客様は小物の出し入れを行いたいものです。サービスドア付きであれば、1回の利用料金で小窓から小物などを何度も出し入れができます。ロッカーメーカーとして、新たな付加価値を付けたロッカーをお客様と施設様の両者に提供したいという思いから誕生しました。
── 設置数はどのくらいあるのでしょうか。また、設置場所はどんなところですか。
設置している物件数は、約100件以上あると思います。スキー場、プール、スケート場などレジャー施設が主な設置場所ですが、一部、ターミナル施設にも設置されています。
── サービスドアの導入は増えていますか。
新規施設については関東圏を中心に増えております。ネットからの口コミや、業界関連施設の方に導入済みの施設への視察で興味を持っていただき、問い合わせをいただくこともあります。また、通常のロッカーの導入施設様にも入れ替えのご提案をしております。その場合は扉のみの交換で済むので初期投資も抑えられます。
── サービスドアの傾斜の向きが違っているものがありますが、この理由は?
サービスドアの向きは上向きと下向きの2種類です。施設様によってご提案内容を変えています。上向きは小窓の閉め忘れ防止のためになります。閉め忘れた場合、重力で扉が開くようになっており、視覚的にもお客様に気づいていただくためです。
上向きの場合、小窓が開きっぱなしになる可能性があります。その開いた小窓に別の利用者が気付かずに後頭部などをぶつける可能性が出てきます。
下向きであれば、閉め忘れた場合も重力で閉まるようになります。プールの更衣室など急激に込み合う施設には、下向きの小窓のご提案をしております。
利用者と施設側の要望を満たしたサービスドア付きコインロッカーは、見かけたらぜひ使ってみたいですね。
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