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「あつまれ どうぶつの森」の政治活用は規約違反? 任天堂に聞いた

自民・石破氏の総裁選活用が問題視されていました。

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 Nintendo Switch用ゲーム「あつまれ どうぶつの森」の選挙活用を巡って、国内外でさまざまな声があがっています。自民党・石破茂氏は当初、来る総裁選に向けて「あつ森」を活用すると発表していましたが、その後「利用規約違反ではないか」との指摘が相次ぎ、急きょ活用を中止に。編集部でも規約について任天堂に問い合わせていましたが、「個別の事例については回答しておりません」とのことでした。



 石破氏は9月6日、自身のYouTubeチャンネルおよび総裁選特設サイト上で、ゲーム「あつ森」を今回の総裁選に向け活用すると告知。オリジナルのポスターデザインを配布したり、石破氏をモチーフにしたキャラクター「いしばちゃん」がユーザーの島を訪れたりといった活動を発表し話題になりました。

 しかし、ニンテンドーアカウントの利用規約では「政治的または宗教的な主張を含む行為」を禁止するとの項目があり(規約8条20項)、「あつ森」の選挙利用は確かに利用規約違反のように受け取れます。告知後、ネット上ではこうした指摘が相次ぎ、石破氏側は告知動画をいったん非公開にしていました。

「ニンテンドーネットワーク」の利用規約違反との指摘もみられましたが、こちらはニンテンドーeショップなどのネットワークサービスが対象で、Switchのオンライン利用にあたって適用されるのは「ニンテンドーアカウント」の利用規約の方




 一方で、米国でも民主党のジョー・バイデン氏が大統領選に向け「あつ森」のマイデザインを配布しており、こちらも大きな話題になりました。ただ、実は米国版の規約には「政治的行為の禁止」といった項目はなく、こちらは規約違反かどうか直ちには判断できない状況。同じく任天堂にも問い合わせましたが、こちらも「個別の事例については回答しておりません」とのことでした。

 任天堂の2021年3月期第1四半期決算短信によれば、「あつ森」のこれまでの世界累計販売本数は2240万本にものぼっており、シリーズ歴代最高のセールスを達成したとのこと。オリジナルのマイデザインを作って配布できる機能もあり、これまでにも多くの企業や団体などが“参戦”していたほか、4月の香港民主化運動でも一部、抗議活動に使われる動きがみられ話題になっていました。



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