2年越しの約束が本当に実現した! 「18歳になったら成人向け本を買いたい」同人作家とファンの約束がかなった漫画に感動の声(1/2 ページ)
子どもの成長を見守る親戚の気分。
「2年後ぜったい買いに行きます」「2年後お待ちしてます」――18歳未満だったため成人向け同人誌を購入できなかった人と、その同人誌の発行者が2年前に交わした約束が実現したという漫画が感動を呼んでいます。
同人作家のぬかさんは2年前、イベント会場で「18禁同人誌が欲しいけどまだ16歳なので買えない」というファンの女性に、お目当ての本を2年間取り置きしておくと約束しました。そのエピソードを漫画にしてTwitterに投稿すると、大きな反響がありました(関連記事)。
そして2年後の2020年。当時メモした彼女のTwitterアカウントは検索でヒットせず、東京五輪や新型コロナの影響でイベントはできず……当時の話を覚えていた人にてん末を聞かれても、彼女はもう別ジャンルにハマってしまったのではないかと、ぬかさんはめっきり自信を失っていたといいます。
「2年前におこづかいで(全年齢版)同人誌を買ってくれた彼女を信じて!」「2年前のジャンルでツイートしてる人どれだけいる?」――ぬかさんの中の天使と悪魔が葛藤を始めます。悩み抜いた結果、Twitterで「取り置きしてるからいつでも連絡くれ」と彼女に向けたメッセージを発信することに。もしTwitterのアカウントが変わっていても拡散されれば届くかもしれないと淡い期待とともに……。
Twitterで発信してから数時間後に、なんとぬかさんのpixivアカウントに彼女からメッセージが! 彼女の方も、ぬかさんが約束を覚えていなかったら迷惑をかけてしまうのではないかと心配し、連絡をためらっていたのだそうです。このご時世なので本は郵送することになり、2年間取り置きした本がついに18歳になった彼女の元へ旅立って行きました。郵送する側としては彼女のご家族が誤って開封しないことを祈るばかり。
もし今の状況でなければ今年の春に手渡しできていたかもしれない本。ですが直接会えない今、もし2年前に実録漫画を書いていなければ彼女に本が渡らなかったことも十分あり得る状況でした。ぬかさんはTwitterとフォロワーへの感謝をつづっています。
今後もぬかさんがイベントに参加するときは「駆けつけます!」と言ってくれた彼女。また直接会えるそのときにこの物語の後日談が出てくるかもしれません。
Twitterで漫画を読んだ人たちからは「2年前にこのツイートみてずっと気になってたので、報告嬉しいです〜!ホッとしました!」「素晴らしいファンに恵まれて素敵なお話でした」といったコメントが。2年前に記事を執筆した筆者も「あのときの彼女がもう大人になったんだなぁ」としみじみしてしまいました。
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作者は漫画家の横山了一さん。