妊娠や育児に関するネガティブな情報を知り、迷惑を掛けないよう下を向いてばかりだったという子育て生活を描いた漫画「下を向いてばっかりだった子育て生活」に共感する声が集まっています。作者は乗り物が大好きな3歳の息子さんとの日常漫画やイラストなどをInstagramに投稿しているRingo(@ringo_y_06)さんです。
妊娠中、Ringoさんは「マタニティーマークをつけると階段から突き落とされる」「電車やバスで妊婦が目の前に来ると席を譲らなくちゃいけないのが嫌」といったネガティブな情報を知ってしまい、混んでいるバスに乗らないようにしたり、階段やエスカレーターは手すりをしっかりつかむようにしたりと、かなりナーバスになっていたといいます。
さらに産後も公共機関のベビーカーや子連れで歩いているのは迷惑などという記事を読んでしまい、ベビーカーはできるだけ使わず抱っこひもで移動したり、子どもが泣きそうになったら電車やバスからすぐに降りたり……。知らない誰かに嫌な顔をされるのが怖くて、できるだけ迷惑を掛けないように下を向いていることが多くなってしまったそうです。
そして、息子さんが歩くようになったころ、Ringoさんがほんの一瞬目を離した隙に息子さんが歩いて行き、人にぶつかりそうになってしまいます。すぐに謝ったRingoさんでしたが、嫌な顔をされていそう……と顔を上げることができませんでした。
しかし、聞こえてきたのは「大丈夫よぉ かわいいね!」という言葉と笑い声でした。顔を上げると笑っている女性がいて、その周りの人も微笑んでいたのです。
Ringoさんは下を向いていると見えなかった優しさに気付き、自分の目で見た世界はネットで見た世界より優しかったとつづっています。
ネットやテレビで先に情報を知ることでいい点もあれば、要らぬ不安を抱いてしまうこともあるかもしれません。ただでさえ、妊娠中や子連れ外出は神経を使うもの。記事もまわりの対応も含めて、少しでも妊婦さんや子育て中の方々が安心できる社会になるといいなと思いました。
この漫画の読者からは自分も通勤の時にマタニティマークを隠した経験がある、自分が思っていたより周りが優しかったなど、似たような経験や気付きがあったというコメントが寄せられています。
画像提供:Ringo(@ringo_y_06)さん
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