保護者の中には、お子さんの「食べムラ」で悩んでいる人も少なくないのではないでしょうか。2人のお子さんを育てるあり子(@ariko_hiyokko)さんが、臨床心理士と相談して考えたという「食べムラ対策」について漫画にしています。
食べムラに悩み、子育て相談会へ
2015年生まれの長女・ひよこちゃんは、食べたり食べなかったりという食べムラがあり、なかなか体重が増えないのがあり子さんの心配ごとでした。どうやったらもっと食事をとってもらえるのかと悩んでいたある日、あり子さんは地域の子育て相談会があることを知り、参加することにしました。
相談に乗ってくれた臨床心理士さんは、「これくらいの子はそれが普通よ!」と優しく説明してくれます。臨床心理士さんいわく、子どもは大人のように「今食べておかないとお腹が空く」とはわからないため、食べたくない気分の時に「食べよう」と考えてはくれないのだといいます。
実際に臨床心理士さんのお子さんは、保育園の給食だけはしっかり食べてくれましたが、朝晩の手作りの食事はあまり食べてくれなかったそうです。
「これ食べたくない! ○○食べたい!」にどう対処する?
また、あり子さんの悩みは、朝ごはんの食事が終わった後に「おにぎりイヤ、パン食べたい」とひよこちゃんがごねることでした。あり子さんは以前どこかで「ごねられてもうまく諭して準備したものを食べさせるように」という子育て指南を読んだことがあり、ずっとひっかかりを感じていました。
しかし臨床心理士さんの答えは、「臨機応変にあげていいと思いますよ!」という明快なものでした。「だって食べない子は諭しても食べないもんね、全ての子が育児書通りにいくわけじゃないわよ!」とはっきり告げる姿勢に、あり子さんは安心感を覚えたといいます。
子どもの「納得」
そして臨床心理士さんがあり子さんに食べムラ防止策として提案してくれたのが、「事前に食事内容を予告したり、メニューを本人に選んでもらう」というもの。今日食べる予定のメニューをイラストや写真などで前もって見せておいて、食事内容を伝えたり、選択肢の中から具体的に食べたいメニューを選んでもらうのです。
つまり、先に「今日はこんな食事になるよ」と視覚的に伝えたり、「おにぎりとパンどちらがいい?」と具体的に聞くことで、子どもが食事内容に納得しやすくなるというのです。
あり子さんはさっそく家で「メニュー見せ作戦」を実行することにしました。
「メニュー見せ作戦」実践編
あり子さんが用意したのは、朝ごはん用のメニュー表です。メインメニューはコーンフレーク、焼きおにぎり、トースト、ロールパン、パンケーキの5種類。デザートとしてヨーグルト、バナナの2種類が用意されています。
電子レンジ調理ですぐに用意できるメニューを常備しておき、まるでカフェのように「本日のメニューは何にいたしますか?」と聞いてあげると、さっそくお子さんたちは「今日はパンケーキとバナナで!」「焼きおにぎりとヨーグルトで!」と、自分でメニューを選択しました。
あり子さんの家の場合、2人のお子さんがバラバラのものを希望するため、食事の手間は少し増えてしまったといいますが、この制度を導入してからというもの、食事の完食率が明らかに上がったそうです。
お子さんの食べムラに悩んでいる保護者のみなさん、「メニュー見せ作戦」を一度試してみるのはいかがでしょうか。
出典:ライブドアブログ
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