「うちの子だけ泣いてる」出口の見えないイヤイヤ期に悩んでいた日々 “あの頃の自分”にかけてあげたい言葉を描いた漫画が心に響く(1/2 ページ)
周りがみんないい子に見えていたあの頃。
子どものイヤイヤ期に悩んだ日々を描いた体験談漫画がInstagramでさまざまな共感と涙を呼んでいます。作者は、育児漫画をInstagramで発信しているピヨひこさん(@aoao_diary)です。
漫画は今からちょうど1年くらい前、当時1歳だったピヨひこさんの子・あおぺくんのイヤイヤ期が少しずつ始まった時期のことから始まります。
最初の頃のあおぺくんの振る舞いは「イヤイヤ」というより激しい癇癪(かんしゃく)で、イヤイヤ状態になるのは決まって登園時と退園時。どのタイミングで火が着くかわからず、癇癪を起こさない日もあるけれど、どんどんひどくなっているような気もする……。そんな悩みを抱えながら過ごしていたピヨひこさんは、11月頃に毎日胃痛と下痢を繰り返すようになってしまいました。
そして、12月のある寒い日の夕方、あおぺくんをお迎えして自転車に乗せようとした時のこと。何かが気に食わなかったのか、突然泣き出してしまいました。その泣き方はすさまじく、お迎えに来たほかのママさんたちからの視線がピヨひこさんに伝わってくるほどでした……。
何をしても自転車に乗ってくれないまま泣くあおぺくんを必死に抱っこして、あやし、30分以上はそこにいたというピヨひこさん。その時見たものは、ピヨひこさんよりあとから来たママさんたちがどんどん先に帰っていく様子でした。
ピヨひこさんはその時の気持ちを「焦って、恥ずかしくて、孤独」だったと振り返ります。「何でうちの子だけこうなんだろう。こんなに激しく泣いて、なんかおかしいのかな。出口も見えない。対処法もわからない。私はどうしたらいいんだろう」と悩みつつ、その日は結局自転車を置いて、歩いて帰ることになりました。
当時についてピヨひこさんは「今思うと、この頃が一番つらかったと思う」と回想。当時は心拍数やストレスを測れる時計を見ると、保育園の送り迎え時にストレスレベルが急上昇していたといいます。
しかし、同じ状況はずっとは続きません。時間が経つにつれ、ピヨひこさんはあおぺくんのことが少しずつわかってきました。それは例えば、気持ち、こだわり、気のそらし方。保育園に行くまでのルートはちょっと遠回りでも車がたくさん見える大通りのほうがよいこと。
同時にあおぺくん自身も成長し、「あおくん、ごっごのてぇび、たいの(新幹線のテレビを見たいの意)」などと、気持ちを言葉で伝えようとしてくれるようになりました。
イヤイヤ期に悩んでいた頃はいっぱいいっぱいで「うちの子だけ泣いてる」とよく思っていたピヨひこさん。しかし親子で成長するにつれて気づきます。みんないい子に見えていたけれど、泣いたりぐずっているところが「見えなかった」だけで、小さい子たちはそれなりに泣いているのだと。そして、自分の子はおかしかったのではなく、ただ成長の途中だったのだと。
そして今では、当時の自分に「大丈夫だよ」「出口はちゃんとあるからね」と声をかけてあげたいと思っているというピヨひこさん。ぐずったり大泣きしている子がいると「焦るよね〜、大丈夫ですよ〜!!」心の中で応援するようになったそうです。
コメントには「試行錯誤の毎日ですが、少しずつ親子で進めるように、人と比べないように、がんばりたいと思います」「大丈夫だよ、の言葉に救われる思いです」「私も心配ですっごく声をかけたくなります! 大丈夫ですよって言いたくなります。この投稿、心に響きました。今度は声をかけてみようかと思いました」など、共感が多数寄せられています。
ちなみに、現在のあおぴくんのイヤイヤ期については「終わりに近い感を醸し出してましたが、全っっっ然終わってないですう」とのこと。最近の生活についてピヨひこさんは「いたる所にしかけられた地雷を踏まないように生活してます……今朝踏んだけど」「終わりが近づいている、と信じて今日もがんばるゾ」と語っています。成長がただただ待ち遠しい……!
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