「サンタさんって本当にいるの?」――ほとんどの親が直面するであろう“サンタさん問題”。どう答えれば子どもの夢を壊さずに真実を伝えられるでしょうか?
内野こめこ(@nokonokomeko)さんによる実体験漫画が、分かりやすくて参考になりそうです。子どもの性格を把握した上でのこのアンサーはすごい!
内野さんが最初にこの質問を投げかけられたのは、長男のコウくんが6歳の時です。「ねえママ、サンタさんって本当にいるの?」――従兄弟から「サンタさんはいない」と言われ疑問に思ったコウくんは不安げな表情で尋ねます。
すでに物事の道理を理解し、ママは嘘つかないと信じているコウくん。内野さんは迷いながらも、たしかに“昔の日本には”サンタはいなかったかもしれない、と論点をずらして曖昧に話を終わらせます。
幼少期の内野さんは「大人は子どもを騙して楽しんでいるのか」と嫌な気持ちになる子どもでした。きっとコウくんも同じタイプの性格だと踏んだ内野さんは、ごまかさずに話すべきだろうと覚悟を決めます。
それから少しの時間が流れ……7歳になったコウくんは再び「サンタさんって本当にいるの?」と質問してきました。
内野さんは思い切って真実を話します。それもサンタクロースの成り立ちから、海外における「公認サンタ」の制度まで、きっちりと説明したのです。
サンタさんには伝説上のモデルがいること。キリスト教と共に世界に広がったこと。海外ではサンタの団体がプレゼントをあげていること。しかし日本には公認サンタが1人しかいないこと。
これらをコウくんでも分かるように解説し、日本にはサンタが1人しかいない(それ以前は全くいなかった)から代わりに大人たちがプレゼントを配っているのだと説明します。コウくんは「日本ではそうなんだね」「フィンランド行ってみたいな」と納得してくれたようでした。
「サンタは存在する」「だけどプレゼントを配っているのは実は親」――コウくんの性格や理解力を把握した上で、ウソをつかずにきっちりと説明を果たした内野さん。夢を壊さずに真実を伝える回答に、読者からは「すごく参考になりました」「我が家なりにウソなく説明できるようになりたい」といった声が寄せられました。
コウ君はすでにキリスト教について知っていましたが、もっと幼い段階でサンタに疑問を覚える子どももいるでしょう。読者から寄せられた「宗教の概念はどうやって教えましたか?」の質問に対して、内野さんは「日本の神様とは違って、キリスト教やイスラム教の神様は1人だけ。そういう特に偉い存在が言ったことを守れば幸せになるとしているのが宗教」という感じで説明したと回答しています。
内野こめこ(@nokonokomeko)さんはTwitterとブログに子育てコミックエッセイを投稿しています。また、アニマル育児オフィス漫画『こちらアニマル社商品企画部育児課』(関連記事)が発売中です。
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