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「私のわがままでしょうか?」「そうです」 自営業夫の手伝いも“夜の接待”もイヤな相談者に突き付けられた離婚話 「テレフォン人生相談」先週のハイライト(1/2 ページ)

後半、パーソナリティーたちがあきれ気味に。

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 「テレフォン人生相談」(ニッポン放送・月〜金曜11時〜)先週のハイライト。今回ピックアップしたのは10月6日(火)放送の今井通子パーソナリティー回。

 夫から離婚を突きつけられている妻からの相談。

テレフォン人生相談

自営業の妻は務まらないと言ってたのに……

 相談者は51歳女性。夫54歳。長男27歳。次男24歳。子どもたちはどちらも実家を出て独立している。

 「離婚しようと思う理由は?」

 「思うのは私じゃなくて主人の方なんですけど……」

 相談者夫婦はなにかとケンカが絶えず、夫の口からは10年ほど前から「離婚」という言葉が出ていたが、2日前に本気の離婚話を持ち出されたという。

 「私はもともと、自営業の奥さんは務まらないからっていうことで結婚したんですけど、主人の父が亡くなった時に、ちょっと私もかわいそうな気になってしまって『少し手伝おうか?』ってことを言ってしまったんですね」

 結婚前、夫は普通の会社員だったが、結婚して2〜3年目に父親の経営する会社を手伝うことに。父親の死を期に社長を継いだようだ。

 この時に相談者が「手伝おうか?」と言ったことで、「パソコンを習って」という話になったという。家族経営の中小企業でよくある話だが、相談者に経理あたりをやってもらおうという考えがあったのだろう。

 「で、習いだしたんですけど、やっぱり私、そういうことがとても苦手で結局覚えられなかったんですね。『やっぱり私ダメ、無理だ』って、軽い感じで私が言って、引いてしまったわけですよね。そしたらそれは主人はとてもショックだったみたいで」

 夫はその頃から相談者への不満が募っていったようだ。ただ、不満を抱いているのは夫だけではない。

 「社長になったら付き合いとかがすごく多くて、週に2〜3回は出ているんですよね、夜。帰ってくるのも3時、4時。高級クラブに行きます、なにに行きます、そんなことばっかりやっていて、『それが仕事だ、付き合いだ』とは言うんですけど、半分私は遊びだと思ってるんですが」

 夫の飲み歩きの話になるとやたらと饒舌(じょうぜつ)になる相談者。不満の中心はここだと思われる。

 女性のいる店で接待して仕事を取るなんて、いまだにこんな前近代的な営業をする会社があるのかとも思うが、これも田舎の中小企業あるあるなのかもしれない。

 「それを私が、毎回は言わないけど、あんまりそれが続くと『どうしてそんなに?』っていう言葉がやっぱり出てしまって。そうすると主人からすると『仕事もなにひとつ手伝いもしないのに文句だけは言うのか』っていう……」

 お互い気が強いという相談者夫婦はケンカがはじまるとどちらも引くことはなく、どんどんエスカレートしてしまう。

 「それがちょうど2日前にまた起きて。『もうダメだろう、こんだけ続いて、この先も変わる見込みがない』って主人が言い出して。『今回だけはホントに終わりにしよう』っていう話なんですね」

テレフォン人生相談

 「アナタとしてはなんでイヤなわけ?」今井が尋ねる。

 「代行タクシーで帰ってくる。田舎だとそれが目立つ……で、『いつもいつもあそこの家は』って思われてるんじゃないのかな、とか。飲みに行くのもいいんですよ。だけどそれが必ず最終的には高級クラブだったり、そういうとこに行くのがもう、私は『それ必要あるの?』って思ってしまうんですよね」「私のわがままなんでしょうか? ……そういうのをお聞きしたくて」

 「なるほど。私だったら『そうです』って言っちゃうけど(笑)」と今井。

捨てられてひとりになることが怖かったからです

 この日の回答者は心についてのエッセイストとしてお馴染みのマドモアゼル・愛ちゃん。

 まず、重要なポイントとして「他に女性がいるんじゃないのか?」「ちゃんと生活費を入れてくれているかどうか?」の2点を確認した。

 女性に関しては、おそらくいないという返答。生活費も「お金は十分に入れてもらっています」という。

 「そうなると、今井先生も『なんで不満なの?』って……(笑)さっきの感じが出てくるわけ。要するに、気に入らないっていう問題だけになるわけ、アナタにとって」

 夫が頻繁に飲み歩いているのが気に入らないという気持ちは理解できるとしながらも、それは依存している人間の特徴だと指摘した。

 「『クラブで使うお金があるなら、もっとこっちに来てもいいはずだ』とか。たとえばね。だから『お前はオレのすべてを奪う気か?』ってことになんのよ」「付き合いをやめて、ホントに旦那さんの言うように、仕事もどんどんダメになったらどうするわけ? それでもいいわけ? それで『お前も働いてくれよ』ってことになったらどうする?」

 「それは困るんで……。だから『オレがそういう風に行っているから仕事になって、お金になるんだろう』とも言われるんですけど……」

 「まあ、話半分だけど、ウソではないと思うよ」

 会社の業種は明らかにされていなかったが、田舎の地縁などが深く関わってくる会社の場合、高級クラブとまでいかなくても、飲みの席での営業活動が重要だというのが丸っきりウソということではないだろう(遊びで飲みに行ってる時もありそうだが)。

 「アルバイトやったことある?」

 「少しだけありますね」

 「イヤだよね、きっと。できなかったよね、きっと。社会に出ることが」

 「ああ……ちょっと人見知りなところもあったし、新しいところはなんでも苦手です」

 高級クラブでの浪費はあるにせよ、会社社長としてそれなりの収入を得ている夫。相談者もチョロッとパートをしているという話も出てはいたが、生活費の大半は夫の収入に依っていると思われる。

 共働きになるのはイヤだという相談者が、夫から本気の離婚話を持ち出されて慌てている状態なのだ。

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