ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の「オリバンダーの店」で、ある「体験」を買ったエピソードを描いた「USJのハリー・ポッターエリアの『オリバンダーの店』が楽しかった話」がすてきです。子どもとの心温まるエピソードの一方で、USJの商売上手さにもうならされます。
作者はデザイナーでイラストレーターのすぴかあやか(角田綾佳)(@spicagraph)さんです。
先日、子どもを連れてUSJのハリー・ポッターエリアに初めて行ったというすぴかさん。すぴかさんと息子さんは、魔法使いの世界の最高の杖職人である「オリバンダー」のお店をモチーフにした「オリバンダーの店」に入ることにしました。
オリバンダーの店では、店主であるオリバンダーでなく、魔法の杖が来ているお客さんの中から魔法使いを選びます。杖が選んだのは……なんとすぴかさんの息子さん。杖に選ばれた人は、オリバンダーと共にいくつかの魔法を体験します。
そんな息子さんを「終わったらこの杖どうなるんだろ…」と見守っていたすぴかさん。オリバンダーのいる部屋から出ると、隣は魔法の杖が並んだショップでした。
そこで、先ほど息子さんが手にした杖について、クルーさんから「こちらは杖に選ばれた魔法使いのための特別な杖で、ここでしか手に入れることができません。パーク内で魔法が使えますよ」と説明が。さらに、「このままお渡しするわけにはいかなくて…税込4900円です」と流れるように購入をすすめられたのでした。ですよね!!
すぴかさんは、「魔法に!!!!4900円!!!!魔法とは!!!!!!!!」と思いつつも、杖を購入することに。買った杖を使うと、ハリー・ポッターエリア内でジェスチャーと呪文を使って8つの魔法を使うことができるのです。
魔法のヒントが欲しいときは、クルーさんに聞きながら魔法使いを探したり、魔法の練習中にはクルーが「魔法修行がんばってるね」と手を振ってくれたり……。杖を購入したことで、息子さんとすぴかさんには「魔法使い」としてのさまざまな体験が待っていたのです。
すぴかさんは、ワクワクしながら魔法を使うお子さんを見て、「あんなにワクワクした顔わたしでは引き出せない」と感動。「こんな非日常、子どもの頃にじぶんも体験したかったな…」と思い、「魔法はあった」と結論付けたのでした。
この漫画の読者からは「笑顔の魔法はプライスレス」「大人の私も何度も選ばれたい!!!とカラクリわかってても思います」「最後の『魔法はあった』がとても素敵。何回読んでも心から癒される。子どものワクワクする顔ってなんて愛おしいんだろう」などと、素敵な体験へのコメントが寄せられています。
お金はしっかり払わないといけないけれど、それでもその体験によってまるで魔法にかかったように幸せになれる。それがUSJなどのテーマパークのすごいところ。
素敵な体験と共にどうしても買いたくなってしまう仕掛けが商売上手……いえ、普通は買えない「夢」を売っていると言えますね!
画像提供:すぴかあやか(角田綾佳)さん Twitter/@spicagraph
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