健康診断で再検査になったときのことを描いた漫画「健康診断で要検査だったけど全然大丈夫だった漫画」を読むと健康診断の大切さがよく分かります。作者はミミ(@UNPAKALAND)さん。
健康診断の結果を受け取ったミミさん。例年通りのオールAと予想していましたが、心電図の項目に「D判定・要検査」とあり「WPW症候群を認めます」と書かれていました。
WPW(ウォルフ・パーキンソン・ホワイト)症候群は成人の健康診断で10万人当たり4〜6人程度認められる疾患。自覚症状が無ければ問題がないそうですが、ミミさんの場合は動悸や息切れなどの自覚症状がありました。
ネットで調べて突然死の可能性もあると知ったミミさんは病院を受診します。すると先生は紹介状を書いてくれ、もっと大きな病院で精密検査してもらうことに。「なんかおおごとになってきた・・・」とぼんやり不安を感じるミミさん。
検査を受けた後、診察室に呼ばれてWPW症候群の説明を受けます。WPW症候群は、生まれつき心臓に「ケント束」と呼ばれる余分な回路があることで発生する病気で、手術で焼き切ることで頻脈発作を起こさないようにすることができるのだとか。
「心臓を焼く」というパワーワードに不安になるミミさん。しかし、よくよく話を聞いてみると、頻脈発作が直接命にかかわることはなく、他の発作と併発した場合などに問題が生じるとのことでした。
話を聞いたミミさんは、手術はせずに様子を見ることにします。それにしてもニコニコしながら包み隠さず説明してくれるステキな先生だ……。
こうして検査を終えたミミさんは、「自分の心臓の回路が人より多いなんて知らなかったよ」と健康診断の重要性を再認識。知り合いに検診をお勧めして回ったそうです。読者にも検診を受けて欲しいとつづっています。
健康診断をきっかけに、思いもよらぬ自分の体の秘密を知ったエピソード。「受けておけばよかった」と後悔しないためにも、会社に属さないフリーランスやアルバイト、主婦の方も地域の健康診断などを受けて自分の体の状態を知っておきたいものですね。
漫画は反響を呼び、「子どもの頃、WPW症候群で手術しました! 麻酔かけて、数時間で手術終わって、傷跡も残らなくて、今はあの苦しい動機もないので、もし気が向かれたら手術おすすめです!」「私健康診断で内臓の向きが全部逆だってわかりましたねぇ……」「一人でも多くの方に二次検査を受けていただきたいのです。今回はこのような漫画を配信していただき、感謝いたします」とWPW症候群の当事者や医療関係者、健康診断で病気が見つかった人たちからもコメントが届いています。
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