100枚近い数の紙を重ねて作られた彫刻のような切り絵作品が美しいです。紙とは思えないビジュアルと精巧な作りに驚きが止まらない……!
Twitterユーザーの輿石孝志(@cosmic0605)さんによる作品で、切り絵を重ねて奥行きを持たせることで、立体的なオブジェを作っています。光を当てても美しく、作品によってはステンドグラスのようです。作品の全体サイズはだいたいA3やA4くらいとのこと。
この“彫刻切り絵”は、いずれも優美で細やかな模様に加えて不思議な立体感があり、紙を重ねていると知っていても「一体どうなってるの!?」とビックリします。「幾何学と影が好き」という輿石さんによると、本でイスラム芸術などを学びつつ、数学的に計算して模様を作ったりと、「独学を7、8年やってたらこんな感じに仕上がってました」とのこと。ちなみに本業は紙ではなく石を扱う石職人だそうです。
公開されている作品の中でも、制作過程が気になる球体(ドーム型)のものについては、初期の作品では「ピースで切り、ビニールボールに貼っていき、乾いたらボールを切って取り出す」方法で制作。そして後期の作品では、「半球状になる様に計算して展開図を作り切り、端と端だけを接着する」という方法で作っているとのことでした。素材は薄めのファイバークラフト紙を使い、障子を貼る糊を溶かした水に浸け、やわらかくなってから貼るといった工夫も。
なお、その他の作品では、厚さを選べるマーメイド紙をメインで使うことが多いようです。また紙のカットは手作業で行いつつ、レーザーカッターなどの道具も使い制作。デザインを考えるといった時間を除く制作時間(単純作業)は、1つの作品あたり720時間くらいとのことです。
輿石さんの作品はTwitterとInstagramで公開中。たびたび展示も行われているので、生で“彫刻切り絵”の世界を見てみたい方も、SNSをチェックするのをおすすめします。
画像提供:輿石孝志(@cosmic0605)さん
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