兵庫県立淡路島公園アニメパーク「ニジゲンノモリ」(兵庫県淡路市)にオープンしたアトラクション「ゴジラ迎撃作戦〜国立ゴジラ淡路島研究センター〜」をねとらぼ編集部が取材。メディア史上初となる“夜間発光するゴジラ”の体内に突入する映像の撮影に成功しました。
「ゴジラ迎撃作戦〜国立ゴジラ淡路島研究センター〜」とは
10月10日にオープンした「ゴジラ迎撃作戦〜国立ゴジラ淡路島研究センター〜」は、世界初となる実物大ゴジラのアトラクション。伝説とされていたゴジラが初めて淡路島に上陸したのは明治の初め頃と言われており、高波と共に姿を現したゴジラは淡路島に甚大な被害をもたらしました。
政府はこの事態を踏まえて国立ゴジラ淡路島研究センター(通称:NIGOD)」を設立。ゴジラに対する研究を続けていたところ再びゴジラが出現したため、ゴジラをニジゲンノモリに誘導してから、地中に仕掛けた爆薬や薬剤を搭載したミサイルを使用して、その活動を停止させることに成功しました。
ゴジラは現在NIGODの監視下に置かれているものの、あくまでも活動を停止しているのみでいつ動き出すか分かりません。その行動を監視するため、参加者はNIGODの一員としてジップラインを使った監視やゴジラ細胞の増殖を食い止めるシューティングなどに挑みます。
いよいよ実物大ゴジラと対面……!
担当者によると世界初となる実物大のゴジラアトラクションという壮大な計画は2017年から始動したもので、アトラクションの総重量は9万2000トン。全長120メートルのゴジラの体は地中に埋まっているところが多いものの、パーク内にはゴジラの尻尾や腕の一部などが露出している部分もあり、全貌が見えてくる前から胸が高鳴ります。
早速ハーネスとヘルメットを装着し、ゴジラを監視する準備を整えました。約15メートルの高台から挑むジップラインにはゴジラの口から体内へ飛び込む「体内監視コース(162メートル)」とゴジラの体スレスレを滑空する「体表監視コース(152メートル)」の2種類が準備されており、参加者は希望のコースを選ぶことができます。
アトラクションの体験前には、NIGOD作戦本部で説明を受けます。山崎紘菜さん演じる三枝研究員や松尾諭さん演じる政府関係者が登場する映像は、東宝が本気で制作したものというだけあり、素晴らしい迫力、クオリティーでした。
その後筆者がまず選んだのは「体表監視コース」。NIGODの職員によると「体表監視コース」は高さがあって距離が短いので、体内コースよりも物理的なスリルが味わえるとのこと。ハーネスをワイヤーに通し、ハンドルをしっかり握って足を離すと猛スピードでゴジラが迫ってきます。これはすごいぞ……!
そしてゴジラの顔と体スレスレを滑空すると、ゴジラの目にじっと見つめられているような感覚に陥る他、これまで見たことのない角度からゴジラの表情を体感することができ、あらためてゴジラの大きさと力強さを感じることができました。
続いて挑戦したのは一番人気だという「体内監視コース」。ゴジラの口からゴジラの体内に突入し、活動を監視するというものなのですが、ハーネスを装着する間、対峙したゴジラの体内からはスモークが上がっており、あくまでもゴジラは活動を停止しているだけで“生きている”のだと感じさせられます。
そしていよいよ高台から足を離すと猛スピードでゴジラの口に吸い込まれていきます。広がる青空や景色の美しさに感動するのもつかの間、あっという間にゴジラの体内へ突入すると、ゴジラのいびつな歯や口の中のひだなど、初めて見るゴジラの新たな特徴や魅力に脅かされっぱなしでした。
また日が落ちてからはゴジラが怪しく発光。日頃特別な訓練を受けているねとらぼ編集部はメディアとして初となる夜のジップラインの撮影が許可されました。
日中とはまた違った表情を見せるゴジラに戦々恐々で準備を続ける中、ゴジラはじっと参加者を待ち受けています。高台からはうっすらとしか見えないゴジラの表情ですが、ゴジラに近づいていくとじわじわとゴジラに対峙する畏怖の念のようなものが高まってきてスリル満点。個人的に日中は「体表監視コース」の方が気に入っていたのですが、夜間は「体内監視コース」の方がより魅力を感じられたような気がしました。
このほかにもゴジラの体表より飛散したゴジラ細胞の増殖を食い止める「対ゴジラ細胞シューティング」に挑戦したり、貴重な資料や模型、ゴジラスーツも展示されている世界初の常設施設「ゴジラミュージアム」を楽しんだりすることが可能。特に「ゴジラミュージアム」には大昔に襲来したという伝説のゴジラに戦国時代の人々が弓や刀で対抗するジオラマが展示されており、筆者はシャッターを切る手が止まりませんでした。
NIGODでの任務を終えた後はゴジラをモチーフにしたオリジナルフードを楽しみました。ねとらぼ編集部が注文したのは、「モスラホワイトカレー」と「ビオランテ(花獣つけ麺形態)」。モスラホワイトカレーはまろやかなカレールーとダイナミックなモスラの形態を見事に再現していてとっても美味。「ビオランテ(花獣つけ麺形態)」は、淡路島の特産品であるわかめそばを使って見事にビオランテを表現しているほか、つけダレの中の温泉卵を絡めて食べると本当においしかったです。
大満足でニジゲンノモリを後にしたねとらぼ編集部は、新幹線に乗り込む直前、事前に取り置きの注文を行っていた「淡路屋」さんにて、ゴジラ対ひっぱりだこ飯を受け取り東京への帰路につきました。
ゴジラ好きはもちろん、ゴジラを知る人ならどんな人でも楽しめるこのアトラクション。怖いアトラクションばかりではなく、お子さんに最近人気の「ちびゴジラ」のワークショップなども開催されているので、ぜひ現地でそのスケールや魅力を感じてほしいと思います。
ニジゲンノモリ
兵庫県淡路市楠本2425番2号
ゴジラ迎撃作戦
大人(12歳以上):3800円
小人(11歳以下110センチ25キロ以上):2200円
ちびゴジラなかよしさくせん(7歳以下):800円
(Kikka)
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