「リボ払いでPS5が当たるキャンペーン」が「エグい」「転売と変わらない」と物議 ヨドバシ傘下のゴールドポイントマーケティングで(1/2 ページ)
「それはやっちゃダメだろ……」といった声も。
ゴールドポイントカード・プラスが実施中の「PS5が当たる!わくわくPLUSキャンペーン」が一部で物議を醸しています。期間中、リボ払いを3万円以上利用すると、抽選でPlay Station 5本体が5人に当たるという内容。ネット上では「貴重な5台が……」「やってることは転売屋とほぼ変わらねぇぞ」といった声もあがっています。
ゴールドポイントカード・プラスは、ヨドバシカメラ傘下のゴールドポイントマーケティングが提供しているクレジットカード。ヨドバシカメラのサイトでも利用を勧めており、このためネット上では「実質ヨドバシカメラのキャンペーン」と見る動きも。こうした背景から、「ただでさえ入手困難なPS5がキャンペーンの賞品に使われている」という点や、またそもそも「リボ払い3万円につき一口応募」という条件などについて、「エグい」「恐ろしい」と不快感を示す声が多くみられました。
もちろん、同じグループとはいえゴールドポイントマーケティングとヨドバシカメラは別の会社。またリボ払いについてもあくまで支払い方法の一つであって、リボ払い自体が直ちに悪いというわけではありません。
今回のキャンペーンの意図や、また賞品のPS5はどのように調達したのかなど、ゴールドポイントマーケティングに聞きました。
―― 「PS5が当たる!わくわくPLUSキャンペーン」について、一部で批判の声があがっています。もともとどのような意図で実施しているキャンペーンなのでしょうか。
広報担当者:施策の意図と違ったところで反響が大きくなってしまっており驚いています。キャンペーンの背景としては、ここ半年ほど、新型コロナウイルスの影響で旅行・飲食・エンタメなど特に金額の大きな分野でのカード利用が大きく落ち込んでいました。そうした中で、やはり落ち込み幅が大きかったリボ払いの利用促進を図るというのが本来の意図でした。
―― キャンペーンで提供しているPS5はどのように調達したものなのでしょうか。
広報担当者:まず、今回のキャンペーンにヨドバシカメラは関係なく、あくまでカード会社独自の施策であるという点はご理解ください。PS5の調達ルートについてはコメントできませんが、あくまでゴールドポイントマーケティングの方で手配・調達したものです。
―― 品薄、予約困難な商品を賞品に使っていることについても批判の声がありました。
広報担当者:厳しいご意見もいただいており、これについては反省材料として受け止めています。
―― 直接の批判などはありましたか?
広報担当者:以前からリボ払いやキャッシングといった商品のプロモーションでは同様の声がありました。私どももカード会社なので、会員に対する利用促進施策としてご理解いただきたいのですが……。また、実際にカードを利用している方からは(キャンペーンを)使いたいといった声もいただいています。
広報担当者によると、キャンペーンはあくまでゴールドポイントマーケティングとして実施しており、ヨドバシカメラは無関係。また賞品のPS5もゴールドポイントマーケティングが手配・調達したものとのことでした。
とはいえPS5については予約開始直後から激しい争奪戦が展開されており、公式も「(発売日の出荷は)予約分で完売」とアナウンスするなど(関連記事)、相当な品薄状態となっています。そんな中で、例えばヨドバシカメラの予約抽選に申し込んで外れた人などからすれば、同じグループのキャンペーンでPS5が使われているのはやはり気持ちのいいものではないでしょう。
ゴールドポイントカード・プラスの「PS5が当たる!わくわくPLUSキャンペーン」は11月30日まで実施しています。
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