さよなら湘南ライナー 21年春に大きく変わる「東海道線特急」、乗り鉄目線でポイントをチェック(2/3 ページ)
ようこそ特急湘南! 乗り鉄お得テクの1つ「乗継割引」はどうなる?
昭和な「185系」定期運行が終了 二階建て215系の去就も気になる
踊り子号や湘南ライナーで運行する昭和な国鉄型の「185系電車」は、2021年春で定期運行が終了となります。
185系電車は1981(昭和56)年の運行開始から首都圏〜伊豆方面を走り続けた特急形電車。踊り子号に使われた185系は当初からE257系が入ってくるまでの代打(関連記事)で、近いうちに一線を退く予定も見えてはいましたが、それでも「新宿駅か池袋駅を発車する数少ない国鉄型」である貴重な存在でした。
また、215系電車についても定期運行を終える可能性があります。2020年11月現在も定期運行は朝夕のライナー、臨時列車として春から秋にかけて中央線を走る「ホリデー快速ビューやまなし」号程度と見かける機会が少なくなっています。
東海道線特急は全席指定へ 乗り鉄お得テクの1つ「乗継割引」が終了
車両の更新に合わせて、東海道線の特急列車は「全席指定」になります。併せて常磐線や中央線の特急列車で実施する「着席サービス」を東海道線の特急にも拡大します。
料金の見直しにより、指定席特急券の料金は現在より割安になります。また、スマホで座席指定ができる「えきねっとチケットレスサービス」で特急料金が100円割引になります。
その一方で、小田原駅、熱海駅、三島駅で東海道新幹線と在来線特急を乗り継ぐ(往路を踊り子、復路を新幹線といった乗り方の)ときに適用され、特急料金が安くなる「乗継割引」が終了します。知る人ぞ知る乗り鉄お得テクニックの1つでした。
また、踊り子号が乗り入れる伊豆箱根鉄道も新たに特急料金を設定します。これまで伊豆箱根鉄道線内の踊り子号は乗車券のみで乗ることができた「乗り得な列車」でしたが、今後、特急券の購入が必要になります。これら2つはちょっと残念です。
車両と列車、料金と大幅に姿を変える東海道線の特急。新しいものがあり、引退するものもあり。2021年春のダイヤ改正が楽しみですね。
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