「勝手に産んどいて、ちゃんと責任を持って育ててくれ」19歳ニート息子から逃げ続ける相談者と妻の闇 「テレフォン人生相談」先週のハイライト(1/2 ページ)
ヤバイ息子の相談かと思いきや……。
「テレフォン人生相談」(ニッポン放送・月〜金曜11時〜)先週のハイライト。今回ピックアップしたのは11月9日(月)放送の加藤諦三パーソナリティー回。
お受験に成功し中高一貫校を出たものの、そのままニートになってしまった息子に関する相談。
ニート息子、フライパンを持って大暴れ
相談者は54歳男性。妻52歳。息子19歳。
「19歳のひとり息子の件ですけども、高校をなんとか卒業いたしました。その後は大学へ行くわけでもなく、就職するっていうわけでもなく、昼夜逆転の生活をしておりまして。自分探しと言いますかね、『人間は何のために生きてるんだ』とか『勝手に産んどいて、ちゃんと責任を持って育ててくれ』とかですね……」
要は息子がニートになってしまった上、自分探し系のことを言い出しているということらしい。
こんな事態になった原因として相談者自身が思い当たるのが、妻の教育方針と夫婦仲。
妻は堅い仕事(学校の教員)をしており、「子どもはこうあるべき」「真面目に学校へ行かなくてはいけない」といった意識が非常に強いという。そのこともあり、息子が小学校低学年の頃から、夫婦で言い争うことも多かったようだ。
「私は普通の中小企業のサラリーマンで、転職を2回ほど繰り返しているもんですから、どうしても母親の給料には及ばないもんですから……」
妻は息子の前でも平気で「人間の価値は年収で決まる」なんて罵ってくるが、収入面で引け目を感じている相談者は言い返すことができないのだ。
息子は妻の厳しい教育方針のかいもあって、中学受験で中高一貫校に合格。しかし、そこでさまざまな本を読むようになり、「人間は何のために生きているんだ?」なんて難しい質問をぶつけてくるようになったという。
「私なりに、『人間は幸せになるために生きてるんだろ』っていう……世間一般的な回答ではなかなか本人は納得しないもんですから」「自分の思うような回答が返ってこないと、フライパンとかで玄関の扉とか、自分の部屋の壁を叩いて、マンションの近隣の方にご迷惑をおかけして、警察を呼んだりとかっていうようなことも数回ありました」
哲学的な問いをしたかと思えば、フライパンで壁をぶっ叩く。息子は、ものすごく分かりやすく思春期の不安定さを体現している。
加藤諦三が答える。
「息子さんの気持ちはね、もうどうにもこうにもならなくなってるんですよ。別の言葉で言うと『私の人生行き詰まった』と言って騒いでいるんですよ。『助けてくれー!』という叫びですよ」
息子からの暴言や夜中の騒ぎに耐えかねた妻は、仕事に支障をきたすということで現在、近隣に賃貸アパートを借りてひとりで住んでいるという。
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