下水道の穴に落ちてしまった犬を保護、最初は激しく威嚇していたワンコですが……。保護主の愛情によって変化していく犬の様子が、YouTubeに投稿されています。
セルビアの動物保護団体「Dog Rescue Shelter Mladenovac」に「下水道に落ちてしまった犬がいる」と連絡が入ります。発見者の男性によると、その犬は2日間吠え続け助けを求めていたとのこと。男性に案内され、スタッフは森の中へと入っていきます。
するとそこには、深い下水道の穴に座り込んでいる1匹の犬が。疲れきっているのでしょうか、2人が近づいても立ち上がろうとしません。スタッフが穴に入り保護を試みますが、犬はうなって威嚇を続けます。安心させるためにスタッフは犬をなで、その一瞬の隙をついてかまれないよう首の後ろをつかみ、穴から脱出することができました。
その後、動物病院に連れていくも威嚇を続け、スタッフにかみつこうとする犬。「穴に落ちてしまったショックと、おそらく以前人間に虐待されたことが原因だろう」とスタッフは推測します。
動物病院で適切な処置を受けた犬は、その後スタッフの自宅と見られる場所へ。そこには他にも保護された犬や猫たちが暮らしていました。威嚇を続けている犬は、新しい環境に慣れることができるのでしょうか。
そして3日後……。そこには、保護したスタッフにしっぽを振る犬の姿が! おびえてかみつこうとしていた表情から一変し、うれしそうにペロペロと顔をなめ甘えています。Kana(カナ)と名付けられた犬は、保護された時とはまるで別の犬のように幸せそうです。信じられる人との出会いと、愛情がカナの心に変化をもたらしたのでしょう。心がじんわりとあたたまるビフォーアフターでした。
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