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「親切な人にみつけてもらってね」と動物を遺棄する行為は、一見優しそうに見えても犯罪者のせりふ―― ACジャパンの広告に「ホントにそうだと思います」と高橋名人も同意

「飽きたから捨てるとかありえない」

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 ACジャパンが日本動物愛護協会の活動を支援するキャンペーンが、高橋名人のTwitterでの発言を受けて話題になりました。

 広告では、急に転勤が決まり、赴任先の社宅はペットがNGなどの理由で、大事なワンちゃんを捨てる決意をした親子が「どうか、親切な人に見つけてもらってね」と、切ない別れのシーンが絵本のようなやわらかなタッチで描かれています。しかし、その優しそうに聞こえる言葉は“犯罪者のせりふ”であり、どんな理由があろうと、どんなに心を痛めようと、動物を捨てること、虐待することは犯罪であると強く注意を促しています。

親切な人に見つけてもらって 犯罪者のせりふであるとばっさり(ACジャパン「犯罪者のセリフ」ページより)

 高橋名人は車内広告でこのキャンペーン広告を見たようで、自身のTwitterアカウントに「電車の吊り広告だけど、ホントにそうだと思います」とツイート。6万近いいいねを集めており、ツイートには「人間側の勝手な都合を動物に押し付けてますからね」「言葉だけは優しい…。もっとたくさんの人に重みをわかって欲しい…」「最悪な言葉」と同意とするリツイートが寄せられています。

親切な人に見つけてもらって 高橋名人は車内広告で見てツイート(画像提供:高橋名人さん)

 ACジャパンは、「『動物を遺棄することは、犯罪です』とメッセージしても、実際にはなかなか伝わらないのが現状です。そこで、この広告では動物を遺棄する現場のセリフとして共通認識のある『親切な人に、見つけてもらってね』というセリフを、犯罪者のセリフとして設定しています。絵本のような優しい世界で、あえてその世界観を壊すようなメッセージを伝えることで、ギャップとその衝撃が動物遺棄の抑止力となることを狙った企画です」と企画意図を説明しています。

 高橋名人はツイートの反響を受け、自身のブログで過去に仕事中に保護して飼うことになった猫のことに触れ、「一度飼い始めたら、最後まで面倒を見ろ」とコメント。「飽きたから捨てるとかありえない」として、迷子や災害などで離れ離れになっても、保護された際に飼い主の情報を確認できるマイクロチップの利用を呼び掛けています。ちなみに、高橋名人には自身にもマイクロチップを埋め込みたいという希望があるそうで、「今後認知症になった時に、迷子になっても、すぐに自宅に連絡取ってくれますからね」と発言しています。

親切な人に見つけてもらって 飼い主の都合で捨てられることになったワンちゃん

親切な人に見つけてもらって 涙ながらに楽しかった思い出など振りかえり

親切な人に見つけてもらって 「親切な人に、見つけてもらってね」と一見優しそうな言葉を投げかけますが

親切な人に見つけてもらって それ、犯罪者のせりふです

 愛護動物(※)をみだりに殺したり傷つけたものは、5年以下の懲役または500万円以下の罰金が科せられます。また、愛護動物に対して、みだりに餌や水を与えずに衰弱させるなどの虐待を行ったもの、遺棄したものは1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられます。

 キャンペーンはテレビやラジオのほか、新聞、雑誌、車内広告などで掲載されています。

※愛護動物とは、牛、馬、豚、めん羊、山羊、犬、猫、いえうさぎ、鶏、いえばと及びあひる。人が占有している動物で哺乳類、鳥類、爬虫類に属するもの。


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