消費者庁は12月10日、プレイステーション5やNintendo Switchなどを販売しているかのように装う「偽の通信販売サイト」について、消費者の利益を不当に害するおそれがあるとして注意を呼びかけました。これらのサイトで商品を購入しても、注文した商品は届かず、代金も返ってこないため注意が必要です。
消費者庁がこれまでに確認したのは、8月上旬から12月上旬ごろにかけてアクセス可能となっていた、「OTOKU」「TAKUMI」「SELECT STORE」など8つサイト。いずれもNintendo SwitchやPC、スマートフォン、カメラ、家電製品などを販売しているように装っていたほか、特にSwtichについてはサイト内に特集ページを設けるなど大きく扱っていたといいます。また、うち2つのサイトではまだ発売から日が浅かったPS5も販売しているかのように表示していました。
いずれも外見は普通の通信販売サイトのようですが、不自然な日本語などもみられないため、一見しただけで偽サイトと気付くのは困難とのこと。実際に商品を注文すると、間もなく代金の振込先を知らせるメールが届きますが、代金を振り込んでも商品は届かず、サイトに連絡しようとしても連絡がつかない状態に。各サイトはいずれも半月ほどで閉鎖されていますが、手口やサイトのデザインなどから、恐らく同一の事業者が運営しているのではないかとのこと。
消費者庁によると、今回のケースを含め「代金を前払いで個人名義の口座に振り込ませようとする場合には、偽サイトである可能性が高い」とのこと。併せて、「クリスマスや年末年始にかけて家庭用テレビゲーム機の需要が高まると予想されますが、通信販売サイトで購入しようとする際には、本件の被害状況を踏まえ、慎重に検討しましょう」と注意を呼びかけています。
消費者庁がこれまでに確認したサイト(いずれも現在は閉鎖)
- OTOKU(https://www.otokustore.jp)
- TAKUMI(https://www.takumistore.jp)
- Gaming(https://www.gamingstore.jp)
- SELECT STORE(https://www.selectstore.jp)
- E STORES(https://www.estores.jp)
- SMART STORE(https://www.smartstore.co.jp)
- FIRST(https://www.1store.jp)
- PLUS(https://www.plustore.jp)
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「年末にかけ、さらなるPS5本体を用意します」とも。