同じ場所にいるはずが、お互いに姿を確認できない……実に不可解な「実際にあった奇妙な体験談」に肌が粟立つ(1/2 ページ)
「間違いなく同じ場所で、同じ光景を見ているはずなのに」
突然ですが、考えてみてください。「心霊体験をしたことはないか」と尋ねられて、あなたは首を縦に振れるでしょうか。ですが、切り口を変えて「不思議な体験をしたことはないか」と尋ねられたら、ひとつやふたつはネタがあるかと思います。
その出来事が思い込みや偶然なのか、はたまた「この世ならざる何か」などによるものなのかは分かりませんが……誰かが実際に体験した不思議な話には、奇妙な説得力が確かに存在します。今回ご紹介する作品は「誰かが体験した不思議な話を、漫画という形で再現した」というものです。
作者はババレオ(@babareo2)さん。ババレオさん夫妻による、本作品のような「募集に寄せられた、数々の体験談を漫画にした作品」が多数掲載されているブログ「皆様から募集した世にも奇妙ななんかの話」を運営されています。
serinaさんという女性が中高生時代に体験した、実に奇妙なお話です。
ある深夜のこと。友人と携帯メールで話していたserinaさんでしたが、長くやり取りが続くうちにもどかしくなり、これから直接会って話そうよ、となったそうです。
友人の家は自宅から歩いて約5分と、非常に近い場所にありました。友人宅の前に到着したserinaさんが連絡を入れたところ、友人は「家の前で待っている」と言いますが……そこには誰もいません。
家の前にいる、と言うのに、そこには誰もいない……ともかく合流しようと、間違えようのない近くの銀行の入口前に立ったserinaさん。それでもやはり、友人の姿は見当たりません。お互いに同じ場所にいるはずで、同じ景色を見ていて、電話も通じているのに、相手の姿が見当たらず、声も聞こえない……あまりにも不可解な状況です。
ともかく友人を見つけるため、serinaさんは「携帯で音楽を掛けてみて」と提案し、友人はその通りにします。すると音楽は、友人宅の隣の空き地から聴こえてきたのです。serinaさんは「なんだ、空き地に隠れて私をからかっていたのか」と思いつつ、空き地の前に立ったのですが……。
そこでserinaさんが目にしたのは、大して広くもないはずの空き地が、一寸先も見渡せないほどの深い暗闇に沈んでいる様子でした。直後、どしゃぶりの雨が降ってきて、怖じ恐れたserinaさんは一目散に自宅へと逃げ帰ったそうです。
翌日、serinaさんと友人は「あの現象は一体なんだったのか」を確認しあったのですが、それでも「同じ場所にいたはずが、どうしても出会えなかった理由」は分からなかったと言います。友人が嘘をついているとも思えず……あの夜に何が起きていたのか、今でも説明がつかないそうです。
作品提供:ババレオ(babareo2)さん
ババレオさんのブログ:皆様から募集した世にも奇妙ななんかの話
たけしな竜美(@t23_tksn)
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