「ガードレールに似せれば、盗まれないのでは?」との奇抜なアイデアから誕生した自転車が注目を集めています。擬態させて姿を隠す作戦です。
車体は、都道のガードレールがベースになっています。そこにペダルとハンドルとタイヤが増設されています。サドルがないのが気になりますが、確かに自転車です。これならたぶん盗まれない。いや、もう、盗まないでください。お願いします。
今回は自転車を制作した、アーティストのよねもとよね(@yonemotoyone)さんにお話を聞くことができました。
――この自転車を作ったきっかけは?
よねもとよねさん:4年程前、片桐仁さんと乙幡啓子さんのイベント「また、つまらぬものを作ってしまった」(ものづくりで大喜利するようなイベントです)で披露させてもらった作品です。自分自身、自転車をよく盗まれていたので、いかに盗まれないかを面白おかしく考え、ガードレールに擬態するアイデアが浮かびました。最初はアイデアをイラストに起こしただけだったんですが、片桐仁さんと乙幡啓子さんに笑ってもらいたいという気持ちで、実際に作ってみました。
――ご自身のインスタで「乗ると壊れます」とコメントしていますが、乗ることはできないのでしょうか?
よねもとよねさん:一応、ペダルを回せばタイヤが回るように作ったのですが、強度が弱すぎて乗ることはできないです。
――作ってみていかがでしたか?
よねもとよねさん:イベントで披露した際は笑っていただいたので作って良かったと思えましたが、イベント後は邪魔で仕方ありませんでした(笑)。
よねもとよねさんのInstagramアカウントでは他にも作品がずらりと並びますが、そちらを見ると、粘土を使ったふしぎな怪獣の作品が目立ちます。今回の自転車は他の作品とはまた異なる毛色でしたが、それはイベントのテーマに合わせて制作していたから、という理由があったんですね。
この自転車は、クリエイターのアフロマンス(@afromance)さんが、Twitterで紹介したことで注目を集めました。ツイートには「何という発想力!」「これなら撤去もされないかも…」「たしかに天才wてかサドルは持参ww?」などの声が寄せられています。
(高橋ホイコ)
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