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約44時間ぶりに脱出 関越道、大雪で立ち往生していたクルマ1000台を自衛隊が救助に Twitter実況ドライバーも無事を報告(1/2 ページ)

一連の投稿を元に振り返ります。

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 記録的な大雪の影響で立ち往生するクルマが相次いだ新潟県の関越自動車道で、自衛隊が救助活動を実施。被害にあったクルマが順次現場を脱出しつつあることが、現地の様子をTwitterで実況していたトラックドライバーによって伝えられています。

関越道 大雪 立ち往生 現場 実況

 現地の様子を伝えてくれていたのは、Twitterユーザーでトラックドライバーの吉田(@8960_IND)さん。定期的にクルマの中から見える景色を撮影して、写真をTwitterにアップしていました。

 この約44時間にも渡った長い戦いの軌跡を、吉田さんの投稿を元に振り返ってみます。

始まりは16日、長い戦いの始まりはいつもどおり

 吉田さんが「軽く洗車して出庫」と投稿したのは、2020年12月16日の昼ごろ。運転席から撮影した写真を添えて、「がんばるぞー!」といった感じの顔文字が添えられています。写真の左下にはVTuber事務所「にじさんじ」に所属する「アンジュ・カトリーナ」「リゼ・ヘルエスタ」「戌亥とこ」の3人組、通称「さんばか」のグッズを忍ばせるなど、推しアピールも欠かしません。このあとも度々登場します。

関越道 大雪 立ち往生 現場 実況
推しアピールを欠かさないオタクの鏡

 しばらくは順調に走っていたようですが、日が暮れてトラック仲間と食事を取ろうと休憩をとった時には、すでに雪が降り積もり始めています。食後に出発すると事故情報が続々と入ってくるようになり、嫌な予感してきます。

 そして、16日20時ごろになると「関越道おわこん!」と進まなくなった関越道の様子を写真つきで投稿。ほかのトラック仲間からも続々と「止まった」「ストップ」「たどり着けない」と停車報告が相次いで伝えられていました。

 ここが地獄の44時間の始まりでした。

 記録的な大雪の影響で、立ち往生が始まったトラックですが、その後は「トラック2台が除雪車両に牽引されながら登山中」など、近くのトラック仲間とのネットワークを駆使して情報収集を進めていたようです。なかには「湯沢インター手前トレーラージャックナイフしてる」という情報もあったようです。

【追記:2020年12月18日22時】ジャックナイフについて読者より指摘があり、当初の記述から変更しました。トレーラー(荷台)がトラクター(牽引車)の言うこと聞かずにトラックがくの字に折れ曲がってしまうことを指す用語です。

 停車してから2時間が経過したころ、「これはどうしようも出来ない」と諦めの気持ちで投稿した写真は、目の前のクルマの屋根に雪が厚く降り積もり、周囲も一面雪景色となっています。

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