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もし少しの間でも過去へ戻れるとしたら、あなたは何をするでしょうか? そんな魔法を、亡き妻へ愛を告げるために使うおじいさんの漫画が切なくてほろりときます。作者は漫画家の白水こよみ(@shiro_kym)さん。
物語の発端は、ネット通販で売られていた「3分間だけ過去に戻れる魔法のアメ」。孫たちは「超うさんくさい」とはしゃいでいますが、主人公のおじいさんは過敏に反応し、机をガタンと鳴らすほど慌ててしまいます。
堅物なおじいさんが、なぜそんな怪しい話に食いついたのか? 彼はやすやすと愛を言葉にしないことを美徳としていたのですが、ある日たまたま立ち聞きした、「一度くらいは言われたい」という妻の言葉がずっと気掛かりになっていたのです。
一度は「愛してる」を伝えようと、妻の誕生日に挑戦したこともありますが、躊躇(ちゅうちょ)していたところを「なあに? 愛の告白でもされるのかしら」とちゃかされてしまいます。ふざけた雰囲気で図星を突かれ、結局その時は言えずじまい。それから程なくして妻は持病で倒れ……。
一瞬だけでも“あのとき”に戻れるなら、今度こそ伝えたい――。そう願ったおじいさんは例のアメを手に入れ、意を決してかじります。アメがかける「3分間の魔法」が何を起こすのかは、漫画全編でご覧ください。
同作は「3分間だけ(その人に一番必要な)魔法が使えるようになるアメ」がテーマのオムニバス作品、『3分間の魔法』(小学館)の1編。単行本にはほかにも、「精神が入れ替わるアメ」や「透明になれるアメ」などがもたらす、心あたたまるエピソードが収録されています。
作品提供:白水こよみ(@shiro_kym)さん
(C)白水こよみ/小学館
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