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「実はUSB Type-C端子には表裏がある」 Twitterで話題の豆知識、PC周辺機器メーカーに詳細を聞いた

どっちでも接続できるけど、たまに表か裏かで転送速度に差が出る場合が……?

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 「USB Type-C端子には、実は表裏が存在する」という豆知識が、Twitterで話題です。どちら向きで挿しても接続できるのがType-Cの利点だけど、表か裏かで違いが出る……?


Type-C 他のUSB規格とは異なり、表裏のどちらからでも挿せるType-C端子(画像はWikipediaより)

 Type-C端子にはピンが2列に12ずつ配されています。基本的には同じ役割を持つピンがペアとなって点対称で配列されているため、裏返しでも接続できるわけですが、話題を呼んだツイートは「完全な対称ではない」と指摘。確かに、Type-Cの規格を確認すると、片方の役割が若干異なる、特殊なペアが1組みられます。


Type-C Type-C端子(オス側)のピン配列(画像はWikipediaより)。A2とB2のように同系統のペアが点対称形で配されているが、A5とB5のみ、B5がA5とは別の役割も担う特殊な組み合わせとなっている(B6とB7はメス側のみにあるピンゆえ空欄)

 このわずかな差が原因で、データの転送が遅いときは、表裏を変えると改善する場合があると投稿者はコメント。Type-A to Type-Cケーブルのように両端の規格が異なるケースや、間に変換コネクターを挟んだときなどは、たまにType-Cの表裏が速度に影響するとしています。

 この豆知識は広く拡散され、「勉強になる」「変換かませると調子が悪いのはそのせいか」「裏表で性能が変わるなら、Type-Cは裏表が区別しにくい分、すごく使いにくいのでは?」など、大きな反響を呼びました。

 その一方で、「規格に準拠しない粗悪品の話であって、規格に則った製品であれば、表でも裏でも性能に変化はない」との指摘もみられます。そこで、編集部はPC周辺機器メーカーのバッファローに詳細を聞きました。

―― Twitterで指摘された「表裏」の存在について教えてください

バッファロー Type-Cのプラグ(ケーブルのコネクタ側)には、確かに表裏が存在します。レセプタクル側(PC等の接続先)のピン配置は点対称になっており、差し込まれるプラグ側によって、一部のピンの役割が交換され機能します。

―― 挿すときの表裏によって、何か影響はあるのでしょうか?

バッファロー Type-Cの規格に従って設計している限り、表裏による差違はありません。

 もし表裏で転送速度に差違が出るとすれば、それは端子の故障や汚れ等により、本来の能力が発揮できていない可能性があります。その場合、逆側のコネクタを使う(裏返す)ことで解消する可能性はあるかもしれません。ただ、そもそもそれは異常な状態ですので、正常である限りは表裏の差違はありません。

―― 「表裏で差違が出るのは規格外品」といった指摘もありますが、購入前に見分けることはできますか?

バッファロー バッファローではType-C規格について、適切な仕様の下に商品を販売しております。他社様がどのようなものを販売しているのか、全てを正確に調査しておりませんので、あくまでも一例としてですが、USB規格違反の製品の存在は耳にしています。購入前の見分け方については、メーカーとしてコメントは控えさせていただきます。

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