竹を伐採した人が「天然の酒樽」を発見したとツイートし、話題となっています。昔話みたいなお話……!
「竹伐りの季節。ノコを入れたら大量の水が吹き出し、甘い芳香が立ち込めた。稈の中にたまった糖液がアルコール発酵したらしい。しかも、冷え込みのおかげでシャーベット状。舐めてみた。甘いお酒だ。伐倒したこの稈は重たくて、あちこちの節にお酒が入っていた。天然の酒樽だ」とツイートしたのは、植生を生業とするsawagani550(@sawagani550cc)さん。
2枚の画像を添えてツイートしたところ、17万9000件もの“いいね”が寄せられたほか、5万2000件以上以上リツイートされるなど大きな反響を呼んでいます。
この珍しすぎる事例には、「至上の御神酒」「竹取物語改め酒取物語」といった声や、「だぁれかが言った…全身にシャーベット状の酒が詰まった天然の酒樽のような竹があると」とテレビアニメ「トリコ」のナレーションを意識したリプライも。
また「確か昔、『もやしもん』って漫画に『雀などが米を一粒一粒竹に米蔵の代わりとして貯蔵していき、時間がたつと雀がその事を忘れ、竹のなかでは米が発酵して酒ができる』ってのがあった気が」「『東方三月精』にも似たような描写がありますね」と漫画などで紹介されたことのある話が実在することに驚く声も上がっています。
中には「実家には竹藪があって確かに時々お酒が湧いて(笑)いたのを思い出した」と同様の事例に遭遇したことのある人もおり、sawagani550さんは、「お酒が噴き出したのは、今シーズンに枯れた稈で、伐倒時には艶のある黄色に変色していました。稈には直径数ミリの穴がいくつかあいていて、なにかしらの穿孔する虫が入っていたようです。甘い液は、師管を流れる養分が何かの理由で節間にたまったようです。こんなの初めて見ました」とコメント。
「と書いたあと風呂で考えてみて、甘い液の由来はこの稈自身の光合成によるものでないのかもとも思い始めた。竹は繋がってる。竹の中で同化産物がどう動くか、僕は全然しらない。竹のこと知らなすぎる」と自然の持つ不思議な力に思いを巡らせているようです。
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