地元の友達と、集合場所を決めずに再会しようとした実体験漫画が、青春の雰囲気にあふれていてすてきです。
作者の秋野ひろ(@16_akino)さんは、「“地元の友達との良い会い方グランプリ”で優勝狙えると思っとる経験」として、大学生時代の思い出を紹介。その体験を通して、「地元を好きだと心から思った」といいます。
秋野さんは、地元の仲良し友達と集合する日時を約束。「場所はどこにする?」と問いかけると、「『あの場所』で会おうや」と答えが。みんなが思い思いに“あの場所”と思っている場所に向かおうというのです。
全員そろうのか半信半疑ながら、秋野さんは“あの場所”へと足を運びます。そこはいつも遊んでいた場所で、卒業式の日に早めに抜けだして集まった思い出のスポット。集合時間に電話が鳴り、「おい! 周りを見てみろ」という声に期待しながら振り向きます。思い出を共有した仲だからこそ体験できるアツい空気……!
しかし振り返る秋野さんの視界に、友人の姿はありませんでした。他の友達もそれぞれ違う場所にいるようで、車で来た1人がみんなを拾いに向かうようです。わずかに抱いていた期待から「さすがにそこまで以心伝心とはいかんよな」と、少し落ち込んでしまいます。
その落ち込んだ気持ちは、車内での会話で晴れやかなものに変わっていきます。集合場所に選んだ理由を聞かれ「卒業式の日のさぁ」と答えると、かぶせるように「みんなで抜けた集まったやつか」とすぐに返答が。他の友達もそれぞれの場所を選んだエピソードを思い思いに話していきます。選んだ場所はそれぞれ違っても、思い出は全員のなかにしっかりと残っていたのです。
「やっぱ集合は無理があったなぁ」と諦めた言葉に反して、みんなの顔には笑顔がありました。そして誰となく「多すぎたな『あの場所』が」と愉快そうに言うのでした。
漫画を読んだ人たちからは「とっても素敵です…エモい…」「なんか涙出てきたッス」など、青春のキラキラした雰囲気に感動したという声が寄せられています。特に「あの場所が多すぎたって大好き」など、ラストシーンのかっこよさに心を打たれる人が続出中。秋野さんは反響や友人からの反応を受けて、後日譚漫画も公開しています。
画像提供:秋野 ひろ(@16_akino)さん
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