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「東京物語」など著作権が消滅した映画をカラー化した映像が、一時Amazon Prime Videoで配信されていました。松竹提供と記載されていたものの、松竹の提供ではないことが編集部の取材で判明しました。
配信されていたのは、小津安二郎監督の「東京物語」「一人息子」「麦秋」(松竹)など。モノクロ映画ですがカラー化され、タイトルのあとに「然色映画」と記載されています。視聴者からは自動彩色ではないかとの指摘も。削除前に編集部で確認したところ、ちらつきの多い不自然な映像になっていました。
内容改変はカラー化だけではなく、一部の映像編集にも及んでいたようで、レビューには「勝手に編集しているのか、途中から話が飛んだり戻ったり」「途中からツギハギの編集だらけ」「映像が途中、なくなって、違うシーンへ飛んで行きます」といったコメントが並び、SNSでも「作品に対する冒とく」といった批判も相次いでいました。
これら配信映像の詳細情報欄には「提供 松竹株式会社」と表記されていますが、編集部が松竹に問い合わせたところ、「これらは松竹から提供しているものではありません」との回答。クレジット表記は虚偽であることが分かりました。
また同社にAmazon.co.jp側に対し対応を取るかを聞いたところ、社内で対応について検討しているところだったとのこと。しかし既にAmazon側で対応を取ったようで、当該の配信は作品ページこそ残っているもの、視聴ができない状態となっています。
松竹による小津作品3作のほか、第一映画社の「祇園の姉妹」(溝口健二監督)、新東宝映画の「大阪の宿」(五所平之助監督)も配信されていましたが、現在は視聴できなくなっています(※「大阪の宿」は著作権が消滅していません)
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