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三菱鉛筆、アニメ業界定番の「硬質色鉛筆」を生産終了 6月末までに
2015年にも生産終了が発表されていましたが、その際は関係者の働きかけで一旦生産継続となっていました。
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三菱鉛筆は2月1日、硬質色鉛筆「7700」シリーズの「橙色/黄緑/水色」の生産を6月末までに終了すると発表しました。生産終了の理由は「原材料調達の問題から」としています。なお「赤色」は販売継続するとのこと。
これらの色鉛筆は、アニメ制作の現場で長年重宝されてきたもの。三菱鉛筆は2015年にも同シリーズの生産終了を発表していましたが、アニメ関係者から悲鳴が上がり、業界団体などとの協議を経て、当面の販売継続を取り決めていました。
硬質の色鉛筆は、ぬり絵などに使う軟質の色鉛筆に比べ、細いくっきりとした線が引きやすく、消しゴムで消しやすいことなどが特徴。アニメ制作においてはアニメーターが彩色担当者に色分けの指示を出す際などに用います。
日本アニメーター・演出協会(JAniCA)では2015年時点でアニメ業界関係者向けに行った、硬質色鉛筆の代用方法のアンケート結果を公開中。また、仕上(彩色)分野で国内大手のアニメ会社・Wish協力の元、代替製品を含む各社の色鉛筆等のテストデータをアニメ制作会社・スタジオ向けに提供中です。
「通常、生産を終了する弊社製品につきましてはプレスリリースを配信いたしませんが、長らく特定の業種の方々にご愛顧いただいておりましたことを考慮し、生産終了のお知らせをご案内申し上げます。これまで日々の作業の必需品としてご利用いただいていたお客様には、大変なご不便をおかけすることとなり、誠に申し訳ございません。長年にわたるご愛顧に心より感謝申し上げます」(三菱鉛筆)
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