新型コロナウィルスにより生活様式が変化した2021年、バレンタインデーにはどのような影響があるのでしょうか。
マーケティング・リサーチ事業を展開する日本インフォメーションが、全国の15歳から59歳の女性900人にインターネット調査を実施。例年と比べ、「どれぐらいの予算で」「だれにチョコを贈るか」が大きく変化していることが分かりました。また、手作りチョコの人気にも陰りが出ています。
「チョコを渡すのをやめる」人も多数
今年、「やめるチョコ」についてを質問すると、全体では最も多かったのが「すべてのチョコを渡すのをやめる」という回答でした(31%)。次に多かったのは「手作りのチョコレートを渡すのはやめる」。全体で26%、属性別に見ると「女子高生」「女子大生」「20代会社員(未婚)」で4割を超えています。
この結果は、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響で衛生面に気をつけるようになったことが影響しているといえそうです。
一方で、若い世代で「本命チョコはやめる」、自分へのご褒美「マイチョコはやめる」、感謝の気持ちを込めて贈る「感謝チョコはやめる」と回答した人は3〜5%と低め。全面的にバレンタインデーをやめるわけではなく、贈る人を絞っていく傾向にあるようです。
今年のバレンタイン予算は「メリハリ」傾向
さて、今度はどれぐらいお金を使うかに注目してみます。2021年のバレンタインデー予算の平均は4448円。1月時点で前年より低めの金額になったのは2020年と同じですが、2021年の方が予算の減少率は低くなっています。
渡す予定の人数は平均5.1名で、予算同様1月時点では少なめの傾向が。人数は1名減と昨年と大きく変化しています。これらの結果からも、贈る相手を厳選する傾向が強くなっていることがうかがわれます。
こんな時だからこそ、家族・本命には奮発
では、どんな相手へのチョコに予算をかけるのでしょうか。最も金額が高かったのは去年同様「本命チョコ」で1個当たりの金額は平均2225円。次いで「マイチョコ(自分チョコ)」の1646円、家族チョコの1242円が続きます。
「本命チョコ」「家族チョコ」への予算は昨年よりも上昇しており、大切な家族や本命の相手には特にお金をかけてチョコを贈ろうとする傾向が見てとれます。一方、予算が減少したのは「義理チョコ」「友チョコ」「感謝チョコ」「マイチョコ(自分チョコ)」でした。
贈り先についての質問でも、「本命チョコ」「家族チョコ」を贈る予定と答えた人の割合は上昇。反面、「義理チョコ」「友チョコ」の減少が目立ちます。
贈る相手を厳選しているとも言えますが、「義理チョコ」や「友チョコ」は職場や学校に行く、あるいはわざわざ外出しないと渡しにくい相手でもあり、ここにもコロナ禍の影響がうかがわれます。
2021年のバレンタインは、自分自身もチョコを楽しみつつ、本命の相手や家族など親密な人に奮発してチョコを贈る。今年はそんなクローズなバレンタインになるのかもしれません。
日本インフォメーション(株)調べ
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